ヒント箱:日本語の学び方・教え方
 
2001年「4月号
本田弘之
杏林大学助教授
例1
生徒:先生、窓を開けてもいいですか。
教師:いいです。
例2
田中:週末映画を見に行きませんか。
李:いいですね。
例3
生徒:先生手伝いましょうか。
教師:ありがとう。でも、いいです。
例4
教師:修学旅行先はどこがいいですか。
生徒:北海道がいいです。
例5
田中:この絵をどう思いますか。
李 :いいです。
例1は許可の意味です。
例2は同意の意味です。
例3は「必要ない」という断りの意味です。
例4は「北海道に行きたい」という選択の意味です。
例5は、「絵」に対してプラスの評価をしていますが、「悪くない、普通だ」というニュアンスがあり、ほめる表現にはなりません。また例5の文脈で「いいですね」と「ね」を付けるとプラスの評価が強くなりますが、感激の感情を込めて言わなければ、積極的なほめ方とは言いにくいのです。