お知らせ
2005年
【であい】「であい」、米国の中高校の社会科にひろがる
TJFでは2001年に「であい:7人の高校生の素顔」を発行し、米国をはじめとする英語圏を中心に日本語教育を導入している中高校約2,700校に寄贈しました。ペリー来航150周年にあたる昨年、国際交流基金日米センターでは、日米の相互理解の促進をめざした記念事業の一環として、米国の中高校での日本理解教育の促進を図る「Snapshots from Japan」キャンペーンを展開、「であい」を社会科で使用するカリキュラムの開発プロジェクトを進めてきました。全米各地で社会科のジャパンプロジェクトを推進するベテランアドバイザー4名が1年以上かけて「であい」を使った授業案の開発にあたり、昨年10月に授業案集が完成し、11月18日から21日までボルティモア市で開催されたNCSS(National Council of Social Studies)の年次全国大会で、「であい」と授業案集の紹介を兼ねて、具体的な授業案に関するワークショップを行いました。
授業案集には、「であい」に登場する7人の高校生の人物像と日常生活に関する資料、その背景となっている日本の地理、歴史、教育、人口、環境等々に関する資料を補強した16の授業案が収録されています。それらは米国の社会科のナショナルスタンダードを踏まえたものです。中高校の社会科の教師18名が参加しましたが、その多くが日ごろ地理、歴史、社会科、グローバル教育等の分野で「日本」を題材に取り上げており、新たに紹介された写真教材に深い関心を示し、授業に大変役立つとのコメントをもらうことができました。2005年3月までに全米6ヵ所で同様のワークショップが開催される予定です。TJFとして、社会科教師向けにであいキットを寄贈し、今後の普及に協力していきたいと考えています。