くりっくにっぽん活用術


インタビュー番組づくり

執筆:岩間晶子(仁川大学 東アジア国際通商学部日本通商学部招聘教授)

話題/目標:ICTを活用する、さまざまな文化背景の人と交流する、人との付き合い、日常生活、気持ちや考えを伝えあう、自分と身近な人々、趣味とスポーツ

2018.05

2人1組ペアになり、相手の魅力をひきだす質問をして、もう1人は自分の魅力が伝わるように答える。最終的に、魅力を伝えるビデオを作る。

目 標
対 象 中級日本語学習者(色々な人や場面ごとに対する話し方を学ぼうとしている学習者)
日本語レベル 敬語、推量などまで終わった段階
準備するもの

手順

【1時間目】
1.TJFの赤髪で踊りたいのYou Tube動画を見る。
ワークシート1を配り、ただのんさんにインタビューしたいことを書く。
参考に、次の動画を見るとよい。
①2007年のニコニコ動画への初投稿作品「涼宮ハルヒの激奏 ハレ晴レユカイを踊ってみた(雷雨の中)
②2009年「【仏壇仮面】Bad Apple!!で踊ってみた【ただのん】」

2. リライトしたインタビュー記事(ワークシート2)を読む。
自分が聞きたかった以上の情報をメモして、みんなでシェアする。

3. インタビュー技法について、特徴や使い方の例を含めた基本情報を伝える。 参考資料「インタビュー技法について」を参照

4. 人に伝えたい自分の魅力を考えて、ワークシート3「自分の魅力を伝えてみよう」に書く。

【2時間目】
5. ペアになって、ひとりが相手の魅力を質問したら、もうひとりはそれに答える。いろんな人とペアになり、それを繰り返す。ワークシート4に書き込む。

Note Note
この作業を繰り返すことで、自分の魅力がクリアになり、質問をするポイントもわかってくるようになる。

6. ビデオを撮る時、どんなところに注意して構成したり、撮影・編集したらいいか話しあう。
参考サイト:https://www.stream.co.jp/resources/blog/2017/02/13/1289/

7. ビデオを撮るペアを決める。

8. インタビューの種類について確認する。

9. インタビューする内容を考えて、ワークシート5「インタビューガイドづくり」にメモする。

【3時間目】
10. 中間発表(10点): クラス全体に向けて、次のポイントについて発表する。各ポイントに点数をつけて、10点満点にした。
①インタビューした相手とその人にしようと思ったきっかけ・目的など(3点)
②インタビューのプロセスについて;どんなことを聞き、どのような答えがあったのか。その具体的な質問の目的やその時考えたプロセスなど。(3点)
④インタビューからどんなことがわかり、インビューをもとにどのようなビデオにしたいと考えているか。(4点)
聞くことに集中し、質疑応答や印象に残ったことを、ワークシート6に記入し、発表する。(シートは発表者の人数分コピーし配布する。)

【4時間目】(2週間後)
11. 最終発表
ビデオ上映を行った。
以下のような評価をすると予め伝える。

→ インタビューする人は、
・表情や態度(10点)
・質問の仕方や反応の仕方(20点)
・日本語の語彙や表現、発音など(10点)
を評価します。

→インタビューされる人は、
・自分をどんな風にアピールしているのか(20点)
・自分の思いや考えが相手に伝わるように話しているか(20点)
(どんな工夫をしているか)
・日本語の語彙や表現、発音など(10点)
を評価します。

評価の方法

1回目のインタビュー録音
2回目のインタビュー録音
半構造化インタビューの設問リスト
インタビュー後の設問用紙


国際文化フォーラム
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