進路について考えよう
2010.03
キーワード:・話し合い・読み・進路を考える・職業インタビュー
1)ブレインストーミングを行い、進路についての記事を理解する。
2)自身の過去から現在を振り返り、興味関心と経験の繋がりを考える。
3)現在の自分と将来の自分の繋がりを考える。
4)地域の方などにインタビューを行い、ワークシートにまとめ、読みあう。
目 標 | ・自分の好きなことがどのような職業につながるのかを知り、職業や進路について考える。 |
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対 象 | 高校生 |
日本語レベル | 中級 |
準備するもの
Word | ||
「音楽か、英語か どちらもできる仕事を見つけよう!」 | ||
ワークシート1 | ||
ワークシート2 | ||
ワークシート3 | ||
ワークシート3:記入例 | ||
ワークシート4 | ||
ワークシート5 |
- 素材1 詩織「音楽か、英語か どちらもできる仕事を見つけよう!」(日文)
- 素材2 コラム5「了解所谓职业」(中文)
活動と手順
導入
教師は生徒たちに、将来のこと、自分が好きなことや興味関心をもっていることについて聞いて、トピックを導入する。
- 進路に関する活動を始める前に、教師はクラス全体に、 下のような質問をして頭を活性化させ、進路に関する活動へ導入する。
質問例
- 将来、何かしてみたいことがありますか。どんなことですか。どうしてですか。
- (生徒が何も意見を言わない場合)みなさんは、今、どんなことが好きですか。
(おもしろいと思っていることは何ですか。)どうしてですか。
- そして、この授業の目的(将来について考えること、将来がよくわからない生徒は今自分が好きなことから 将来について考える)について話す。
活動1
詩織さんの記事「音楽か、英語か どちらもできる仕事を見つけよう!」を読んで、詩織さんの好きなこと、 過去・現在の出来事や考えたこと、将来について考えていることを読み取る。 また、詩織さんが好きなことを将来に結びつけようとしていることを知る。
- ワークシート1を配る。詩織さんの記事「音楽か、英語か どちらもできる仕事を見つけよう!」を読んで、 ワークシート1に記入する。
- クラス全体で記入内容を確認する。
- 教師は生徒と一緒に、詩織さんが自分の好きなことを将来につなげようとしていることを生徒と一緒に確認する。
活動2
自分の好きなことや興味関心を持っていることと、それにまつわる過去の出来事について振り返り、 現在にどうつながっているのかを考えたり、将来について考えたりする。
- ワークシート1の詩織さんの「好きなこと」「過去」の部分を参考にしながら、ワークシート2に好きなことと、 好きなことについて過去どんな出来事があったかを書く。
発話例:みなさんも、詩織さんのように、好きなことと過去について書きましょう。 - ペアでお互いのワークシートを読みあい、わからないところやもっと聞きたいところについて聞きあう。答えたことをワークシートに書き加えておく。
例:- A:5歳の時、書道を習い始めたと書いてありますが、どうしてですか。
- B:父も母も書道が好きだったからです。
- 教師は、過去の出来事が今の自分につながっていることを生徒と一緒に確認する。
ヒント
好きになるきっかけは何だったのか、好きなことに関して思い出に残っている出来事を思い出すよう促すといいでしょう。
好きになるきっかけは何だったのか、好きなことに関して思い出に残っている出来事を思い出すよう促すといいでしょう。
活動3
自分の好きなこと、興味関心を持っていることがどんな仕事につながるのかを考える。 そして、将来やってみたい仕事について考える。
- 素材2「了解所谓职业」を読んで日本ではどのようにして仕事について生徒が勉強をしたり、考えたりしているか知る。
- 自分が好きなこと、興味関心を持っていることをワークシートの真ん中に書く。 そして、それがどんな職業ややりたいことにつながるのか、記入例(1、2)をみながらワークシート3に記入する。
- グループの友達とお互いに見せ合う。友達が書いたものを見て、ほかにつながる職業があれば、アドバイスをする。
- 出てきた職業の中でやってみたい仕事に印をつける。また、ほかにやってみたい職業があれば余白に書き込んでおく。 それらの職業を日本語で何というのかを調べる。
ヒント
興味関心があることを複数あげてもいいでしょう。
また、職業名は日本語でわからなければ、母語でもいいでしょう。
興味関心があることを複数あげてもいいでしょう。
また、職業名は日本語でわからなければ、母語でもいいでしょう。
活動4
身近な人や地域の人に仕事に関するインタビューをすることを通して、職業観・勤労観・生き方に触れる。
- 生徒たちに働いている人に、仕事についてインタビューをすることを話す。
- インタビューの準備をする。
- だれにインタビューをするか決める。
ヒント
自分が興味がある仕事をしている人でもいいし、あこがれている人でもいいです。 また、身近な人を知るきっかけになるので、親、親戚、近所の人、知りあいでもいいでしょう。 - インタビュー内容を考える。
ヒント
仕事内容、仕事についた理由、仕事をしていて楽しいこと・つらいことなど、 必ず聞く内容をクラスで決めておくと、あとから比較することができてでいいでしょう。
- だれにインタビューをするか決める。
- インタビューをする。(母語でいい)
- インタビューを通して知ったこと、インタビューをして自分が考えたことを日本語でワークシート4にまとめる。
ヒント
インタビューをして一番印象に残ったところ、インタビューの前の想像と違ったところなど、 自分がどう感じたかを考えさせることが大切です。 - まとめたものを教室の壁に掲示してみんながみられるようにする。そして、お互いに読み合う。
活動5
将来のために、これから自分がやれることを考えることで、自己実現へ向けての実践の足がかりにする。
- 詩織さんの将来の夢、そのために何をしようと思っているか、クラスで確認する。また、自分たちも将来のためにどんなことをしたらいいか考えることを話す。
質問例:
詩織さんの夢は何ですか。詩織さんはそのために何をするつもりですか。
- ワークシート5を使って、将来やってみたいことを実現するために、いまどんなことができるか、 これから何をすればいいか考えて「マイプラン」をつくる。