ていねいにくらす、をたたみから
2019.07
畳という伝統を今に伝える前田さんの挑戦や信念について読み、ていねいに暮らす、モノを大切にする、などの精神にふれ、自分の生活に照らし合わせて考えてみる。また、被災地に畳を送るプロジェクトについて知り、被災された人の側に立って考えることの大切さを考える。
目 標 | • 畳について学ぶ。 |
---|---|
対 象 | 高校生レベル以上 |
日本語レベル | 上級レベル |
準備するもの
手順
【A】
1. 内容確認のための質問
a) 前田さんはどうして、ぎんこうをやめて畳屋をつぐことにしたのですか。
b) 畳の仕事はだれに教えてもらいましたか。
c) 「柔道畳:三四郎」はどんな畳ですか。この記事からわかったことをせつめいしてください。
d) 「柔道畳:三四郎」には、前田さんのどんな思いがこめられていますか。
e) 前田さんは、仕事には技術だけでなく想像力が必要だ、と言っていますが、たとえば、どんなふうに想像力を使って、仕事をしていますか。
f) いつ、子どものためのワークショップを始めましたか。
g) ワークショップで、どんな ことを子どもたちに話しますか。それはどうしてですか。
2. ディスカッションポイントとリサーチ
h) 「ていねいに暮らす」とは、どういうことを意味していると言っていますか。あなたのライフスタイルはこのコンセプトに近いと思いますか。どうすれば「ていねいに暮らす」ことができるか、話し合ってください。
i) 畳の部屋に泊まったことがありますか。あなたの部屋の床とくらべて、どうでしたか。
j) 畳について知っていることを話し合いましょう。
k) 身近にあるものが、そこに来るまでどんな人たちがどう関わったのかを想像してみましょう。たとえば、毎日使っているかばんやくつなどは、どうでしょう。またパンや、やさいは、どうでしょうか。それを想像したら、モノの見方がどう変わりますか。話し合ってください。
l) 畳のれきし、材料、長所、短所、使う時の注意などについてリサーチしましょう。
3. 表現活動のヒント
m) あなたは、日本にいて、前田さんのたたみワークショップに参加したいと思いました。前田さんにメールを書いてください。日時などについての問い合わせと、参加したい理由も書いてください。
n) (ペアワーク)あなたは、自分の部屋をたたみの部屋にしたいと思いました。でも両親は畳について知らないので、はんたいです。ペアで、あなたと両親の会話を作ってください。あなたは、どうして畳をしきたいのか、どうして畳がいいのか、説明してください。両親の役の人はいろいろな質問をしてください。
【B】
1. 内容確認のための質問
a) 「5日で5000枚のやくそく」プロジェクトはいつ始まりましたか。
b) 「5日で5000枚のやくそく」プロジェクトは、どんなプロジェクトですか。
c) 「5日で5000枚のやくそく」プロジェクトのきっかけは何ですか。前田さんは、何を見て、どんな思いをもって「5日で5000枚のやくそく」プロジェクトを始めたのですか。
d) 今、全国でいくつの畳のお店が参加していますか。
e) 「5日で5000枚のやくそく」プロジェクトの仕組みを説明してください。
f) どうして「5日で5000枚のやくそく」というのですか。
g) 2014年から、「5日で5000枚のやくそく」はいろいろな所で活動しましたが、どこで活動しましたか。県名を二つあげてください。
2. ディスカッションポイント
h) メンバーはどんな気持ちで、このプロジェクトに参加していますか。
i) 前田さんは、約束は義務よりも重いと言っていますが、あなたはどう思いますか。話し合ってください。
j) 被災地に支援物資を送る時、一番気をつけなければならないことは何だと思いますか。また、前田さんなら、何と答えると思いますか。
k) 山火事やサイクロン、洪水などで避難所に避難したことがありますか。もし、あったらその時の経験を話してください。その時、何が一番不便でしたか。何が一番必要だと思いましたか。そして、そのような場合に私達に何ができるのか、話し合いましょう。
または:
山火事やサイクロン、洪水などで避難所に避難したことがある人をしっていますか。もし、しっていたら、その時、何が一番不便だったか、何が一番必要だと思ったか、など、お話を聞いてみましょう。そして、聞いたことをクラスでシェアーしましょう。そして、そのような場合に私達に何ができるのか、話し合いましょう。
3. 表現活動のヒント
l) あなたは、日本で地震にあって避難所で1週間すごしました。このプロジェクトのおかげで、かたくて冷たい床ではなく、畳の上ですごすことができました。前田さんにお礼の手紙を書いてください。