くりっくにっぽん活用術

自分にできる環境活動を考えよう!(高校生向け)

執筆:Nishimura-Parke, Yoko (Senior Learning Design Officer, Learning Design and Services Centre for Learning Innovation, NSW, Australia)

話題/目標:グローバルな課題を理解する、地域社会と世界、教室の外とつながる

2010.06

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読解教材を使って、日本の大学生がどのような活動をしているのかを学ぶ。
インタビューに関するさまざまなアクティビティをしながら、内容の理解を深める。
アクティビティの内容は、インタビューの主旨をまとめる、関連表現のマッチングや選択問題、日本と自分の地域の環境活動の比較と考察、Eメールや寸劇の創作などを含む。

この一連の活動を通して、学習者は現時点での環境に対する自分たちのあり方を再評価し、さらに何ができるかを考える。

目 標

・いろいろなアクティビティを通して、インタビューに使われた表現の意味を推論し学ぶ。
・日本の学生の環境活動への参加の様子を要約する。
・エココンに参加した学生の意見や感想を読み、エココンに参加した後、彼らの考えがどのように変わったかを読み取る。
・エココンに参加した学生の意見や感想、彼らの将来の夢などを読み取る。
・自分の国の環境活動の内容が日本とどのように違っているか、似ているかを比較、考察する。そして、その文化的な背景を考え、学び取ったものをEメール作成や、寸劇作りなどの創作活動に生かす。

対 象 高校生
日本語レベル 初級~中級
準備するもの

読解教材 (Word形式) (PDF形式)
ハンドアウト1(Word形式)
ハンドアウト2(Word形式)

Procedure

活動1:インタビューを読む前のウォーミングアップ

ハンドアウト1を配る。

  1. これらは、小学生を対象にしたリサイクル工作コンクールの入賞作品です。何だと思いますか。 
    (1)
    (2)

    何で作ったと思いますか。正しい材料を選びましょう。

    ハンドアウト1
    ハンドアウト1
    (Word形式)

  2. ハンドアウト2を配る

  3. 何の写真だと思いますか。クラスメートに話しましょう。
    (1)
    (2)
    (3)
    (4)
  4. 写真と説明をマッチングしましょう。

    ハンドアウト2
    ハンドアウト2
    (Word形式)
  5. 地域の環境をよくするために導入できるものを、上記の中から1つ、話し合って選びましょう。

活動2:インタビューの概要をつかむ

  1. このインタビューには、4つの質問があります。まず、質問の意味を学習します。次に、黒板に「インタビューの質問」「答え」「わからない表現」を書きこむ表を書きます。そして、「インタビューの質問」の欄に質問を書きこんでおきます(例参照)。
  2. 生徒は、一番おもしろいと思った質問を選び、そのセクションを全部読みます。または、教師が生徒に質問を割り振ってもいいでしょう。次に、生徒は「答え」の欄に答えの概要を英語で記入します。あわせて、「わからない表現」の欄に、わからない文型や表現を書きこみます。
  3. この表を完成することで、インタビューの概要をつかみ、学習するべきわからない表現のリストをまとめることができます。この概要の表は、あとで行う日本語の質問に答えたり、グループで話し合いをしたりするときに役立ちます。

インタビューの質問 答え わからない表現
質問1 2008年のエココンには何団体が参加しましたか。    
質問2    
質問3    
質問4    

活動3:インタビューの言語と内容の学習

  1. 日本語の単語と、同じ意味の英語を結びましょう。
  2. (1)かんきょう
    (2)活動
    (3)活性化(かっせいか)する
    (4)団体(だんたい)
    (5)さんかする
    (6)はっぴょうする
    (7)賞(しょう)をもらう
    (8)協力(きょうりょく)する
    (9)電気
    (10)ちきゅう
    (11)社会
    (12)もくひょう
    (13)社会人
    (14)もんだい
    (15)えいきょう
      a. to participate
    b. adult, member of society
    c. electricity
    d. to receive a prize
    e. society
    f. influence
    g. activity
    h. to present
    i. environment
    j. the Earth
    k. cooperate, work
    l. group
    m. aim
    n. to activate
    together
    o.issues, problems
  3. エココンは何の略だと思いますか。下から選び、なぜその答えを選んだか、理由を説明しなさい。
    (1)エココンのエコ:a エコノミー b エコロジー c エコー
    (2)エココンのコン:a コンサート b コントロール c コンテスト
  4. 2008年12月のエココンについて説明しなさい。何団体が参加して、どのように選考しましたか。
  5. 前回、前々回のエココンのグランプリを受賞した団体は、どんな活動をしていましたか。
  6. 啓太と飛翔はなぜエココンに関わるようになりましたか。
  7. 啓太は「わりばしをやめるために、マイはしを持ってあるいたり、レジぶくろをやめるために、マイバッグを持ってあるいたりする」と言っています。
    1. わりばし、マイはしとは何でしょう。どのように環境に影響しますか。
    2. レジぶくろ、マイバッグとは何でしょう。どのように環境に影響しますか。
    3. 啓太の環境問題に対する考えは、エココンに関わって、どのように変わりましたか。英語で説明しなさい。

  8. 飛翔は、エココンの参加者からどのような声を聞きますか。そういった声は、彼女の考えや今後したいことにどのように影響しましたか。

活動4:話し合い、グループ制作

  1. グループワーク:環境のために、あなたやあなたの家族がしている活動について話し合いましょう。グループが行っている活動のリストを作りましょう(日本語で作るか英語で作るか、教師に尋ねましょう)。エココンでグランプリを受賞した団体の発表風景を見てみましょう。http://www.ecocon.info/application/finalist.html(写真をクリックすると発表風景が見られます)

    下記の点について話し合いましょう。
      • エココンで発表されたアイデアは、あなたのグループで話し合ったものと同じですか、違いますか。
      • エココンで発表されたアイデアのうち、あなたの地域で取り入れたいものはどれですか。
      • グループで作ったリストのうち、日本でも取り入れてもらいたいアイデアはどれですか。
  2. グループで、来年のエココンに参加することになりました。
    1. 啓太と飛翔宛てに、グループの環境問題に対する考えや、グループが行っている環境活動をまとめた参加申込書を書きましょう。
    2. または
    3. グループの環境活動をエココンで発表する寸劇を作りましょう。時間は5分以内です。
    1. 環境のためのユニークな活動を紹介するストーリーを考えます。
    2. 日本語で台本を書きます。
    3. メンバーの役を決めます。
    4. 何回か練習しましょう。
    5. クラスで発表します。
    オプション--発表をビデオに録画し、日本の姉妹校に送りましょう。
  3. 啓太と飛翔は、海外でどのような環境活動が行われているか知りたいと思っています。あなたや、あなたの地域の人たちが行っている環境活動についてEメールを書きましょう。啓太や飛翔が行っている活動について、あなたの考えを書いてもいいです。

解答

活動1-1 (1)-a,b (2)-c,d,e
活動1-3 (1)-4, (2)-1, (3)-3, (4)-1
活動3-1 (1)-d, (2)-a, (3)-j, (4)-h, (5)-b, (6)-c, (7)-f, (8)-I, (9)-c, (10)-g
活動3-3 (1)-b, (2)-c

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