No. kk_myst_ok
マイストーリー:大石勘太
テーマ:ミステリー小説(しょうせつ)と演劇(えんげき)
 
Date: Country: Author:  
2003/6 Australia Kato Kumi
The University of Queensland
 


ミステリー小説(しょうせつ)、 演劇(えんげき)との出会い
ぼくは小学生のときは「ファミっ子」、つまり、「ファミコンが大好きな子ども」で、勉強もしないでファミコンばかりしていました。でも、5年生のとき『少年探偵(たんてい)ブラウン』という本を読んで、ミステリー小説(しょうせつ)に興味(きょうみ)を持ちました。中学のころには、ファンタジー小説をよく読んでいて、自分でも小説を書きはじめました。そして、中学3年のとき、エラリー・クイーンの『Yの悲劇(ひげき)』を読んで、ミステリー小説のとりこになったのです。

高校では演劇部(えんげきぶ)に入って、これまでに脚本(きゃくほん)をたくさん書きました。「演劇」はテレビ、ラジオ、映画(えいが)とはちがって、とても荒々(あらあら)しくて「ダサい」メディアです。でも、ぼくは、テレビ、ラジオ、映画などではできないことを演劇でやってみたいと思っています。

ぼくは「ミステリー」という形式の中で何が表現できるかを考えるのがとてもおもしろいと思います。将来は、エラリー・クイーンのように、トリックがすばらしいだけでなく、読者(どくしゃ)が「おもしろいストーリーだった」と感じるような小説が書ける、本格(ほんかく)ミステリー作家になりたいです。


高校生活

ぼくは今、東京の新宿にある山吹(やまぶき)高校、第4部の情報科(じょうほうか)に通っています。山吹高校は単位制(たんいせい)の学校で、6年以内(いない)に80単位(たんい)を取れば卒業(そつぎょう)できます。時間帯(じかんたい)も4種類あって、ぼくが行っている第4部は午後5時から9時までです。それで、3年のときは、週2回、夜10時から朝の8時までガソリンスタンドでアルバイトをしました。

山吹高校の方針(ほうしん)は、「自分のことは自分で責任(せきにん)をもつこと」なので、自分を律することが必要です。日本の小、中学校ではそういう教育(きょういく)をあまりしないので、少しむずかしいと思います。



家族、東京

ぼくは6人兄弟の末っ子(すえっこ)で、いちばん上の姉とは14才も離(はな)れています。大家族なので両親はいつも忙(いそが)しく、兄弟姉妹はみんな家事を手伝ってきました。ぼくにとって家族は、ぼくを見守(みまも)ってくれる、「安定」の場所(ばしょ)です。

ぼくが生まれ育った東京には、さまざまなことばと文化があり、あらゆる国の書籍(しょせき)も手に入ります。ぼくの「物語(ものがたり)」は東京でしか生まれないと思っています。




キーワード
ファミコン
〜以内(いない)
少年探偵(たんてい) 卒業(そつぎょう)する
ミステリー小説(しょうせつ) 時間帯(じかんたい)
ファンタジー小説 方針(ほうしん)
Yの悲劇(ひげき) 責任(せきにん)
演劇部(えんげきぶ) 自分(じぶん)を律(りっ)する
脚本(きゃくほん) 必要(ひつよう)
荒々(あらあら)しい 教育(きょういく)
ダサい 末っ子(すえっこ)
メディア 離(はな)れている
形式(けいしき) 家事(かじ)
表現(ひょうげん) 見守(みまも)る
読者(どくしゃ) 安定(あんてい)
本格(ほんかく) 場所(ばしょ)
作家(さっか) 生まれ育つ
情報科(じょうほうか) あらゆる国の書籍(しょせき)
単位制(たんいせい) 物語(ものがたり)

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