4人の高校生が語る「私の父」
私の父は50歳です。運送会社で働いています。仕事は忙しく、よく出張します。平日は夜8時ごろ帰ってきます。だから、夕飯をいっしょに食べることはあまりありません。実は1、以前は、父があまり好きではありませんでした。父をあまり理解していなかったからかもしれません2。父の優しさが分かってから、大好きになりました。それから、必要以上に私に干渉しないところも好きです。
父の趣味は陶芸です。もう20年も陶芸をしています。家には、父が作った花瓶やコップなどがたくさんあります。
(
水島優)
ぼくの父は44歳です。土木業関連の会社で働いています。いつも家族のために3頑張って仕事をしています。
父の趣味は盆栽です。庭にはたくさんの植木鉢があります。
父は口下手であまりしゃべりません。でも、謙虚でとても思いやりがあります。そして、ぼくたち兄弟のことをいちばんに考えてくれます。とても優しい父です。
(
玉城俊一)
ぼくの父は70歳です。仕事はしていません。父は文学が好きです。今も歴史小説家をめざしています。
父は、「みんな平等」だという考えをもっています。だから、ぼくたち兄弟姉妹6人を「年上だから」「年下だから」といって、区別しません。ぼくは父のそういうところが好きです。
(
大石勘太)
私の父は大阪で生まれて、大阪で育った在日韓国人2世です。バッグの企画や製造、卸売りの仕事をしています。いつも忙しそうですが、楽しそうに仕事をしています。
父は儒教的な考え方を持っています。儒教では、年上の者ほど敬われ、父親の言うことは絶対にきかなければなりません。でも、私は父に敬語を使うことや遠慮をすることはありません4。1年に1回ぐらいひどく怒られます。その時はとてもこわいです。でも、ふだんは優しいです。父は私にとって5、威厳のある大きな存在です。好きなところは優しいところで、嫌だと思うところはとても頑固なところです。
(
柳有真)