公益財団法人国際文化フォーラム

外国語学習のめやす報告

ロシア語教育用「めやす」発行

TJF が高校と大学のロシア語教育関係者と共同で取り組んだ『外国語学習のめやす―ロシア語教育用―』(日露併記)が2016年3月に完成しました。プロジェクトスタートから1年後のことです。プロジェクトの始まりは、2012年に横井幸子氏(大阪大学)が『外国語学習のめやす』を手にしたことにさかのぼります。アメリカの大学院で学んだ新しい外国語教育の理論が日本語で読めることに感激したと横井氏は話します。

2013年度の「外国語学習のめやす」マスター研修を修了した横井氏は、「めやす」を高校のロシア語教育に活用する方法を考え始めました。そして、日本語ネイティブの先生にもロシア語ネイティブの先生にも使ってもらえる日露併記の「めやす」づくりの構想を抱くようになりました。TJF はその構想を聞き、2015年2月にプロジェクトを立ち上げたのです。プロジェクトチームは、横井氏をリーダーとする全6名。全員がマスター研修の修了者です。ロシア語教育用の「めやす」は、日本の高校と大学のロシア語教育の現場だけでなく、ロシアの中高校の日本語教育でも使われ始めています。

ロシア語だけでなく、「めやす」マスター研修の修了者が中心となり、「スペイン語学習のめやす」がすでに2015年3月に発行されたほか、フランス語、ドイツ語などでも学習指針づくりのプロジェクトが進んでいます。