さまざまな文化やことばにふれるイベント「りんごをかじろう」は2013年に始まった。毎回、異なることばや文化の魅力を講師に語ってもらうと同時に、その土地のものを食べたり飲んだりしながら懇談する。インターネットで情報をすぐに入手できる時代だからこそ、生でふれられる目の前の「であい」がことばの学びや文化への関心を何倍も大きくする。
「ブータン 聖地をめぐる山旅」の回では、講師の小林尚礼氏が、写真を見せながらブータンの聖地を訪ねたときのエピソードを語ってくれた。山岳高地に生息するヤクの乳からつくられたバター茶を飲み、ブータンの人びとが話すゾンカ語をミニ講座で学び、なかなか出会うことのないことばや文化にふれることができた。
おいしいとこだけ、ちょっとかじってみて「りんご」を味わう。さまざまな文化の魅力にふれあう場はどんどん広がっている。
参加者の声
私自身が海外に興味があったというのもあるのですが、ことばだけでなく、講師の方のエピソードだったり、その土地のお菓子や飲み物を口にできたりと文化にもしっかりふれることができるのにひかれました。(「りんごをかじろう」に5回参加した男性)
※30周年記念誌『Tracks』に掲載