「ジャ~ン!!」大きな音に思わずビクッ。「これぐらいのことをしなくては生徒たちの注意はひけません」と授業実践を紹介したのは山下誠先生。神奈川県立鶴見総合高等学校で韓国語を教えている。
「この授業をうけたら韓国に行ってしゃべれる?」生徒の問いに詰まったことが、「学習のめやす」を取り入れるきっかけになった。
外国語は語彙や文法の知識を積み上げないと話せないわけではない。どの段階でも話せるし、そのような授業をすべきなのだ。また社会とつながっていく授業が必要だ。この考えが広がれば、日本の外国語教育は変わる。
英語、韓国語、スペイン語、中国語、ドイツ語、日本語、フランス語、ロシア語を教える高校、大学の先生たちが、山崎直樹関西大学教授といっしょに授業改革に取り組んだ。それぞれの先生が考えた授業案は実践され、12月の研修で発表後、TJF のめやすウェブサイトで公開されている。2014年度、メンバーの方々が講師となり、若手教師を対象に日本各地でめやすウォーミングアップ研修を行っている。
事業データ
「外国語学習のめやす」マスター研修(夏)
2013年8月4日(日)~ 8日(木)
関西大学(大阪)、六甲保養荘(兵庫)
山崎直樹(関西大学教授)
外国語担当教員18 名(英、韓、西、中、独、日、仏、露の計8 言語)
「外国語学習のめやす」を取り入れた授業づくり
「外国語学習のめやす」マスター研修(冬)
2013年12月7日(土)、8日(日)
関西大学セミナーハウス「彦根荘」(滋賀)
山崎直樹(関西大学教授)
稲垣忠(東北学院大学准教授)/講義「情報活用力」
外国語担当教員18名(英、韓、西、中、独、日、仏、露の計8言語)
夏の研修参加者が、研修成果としてつくった授業案の実践を発表
※事業報告書『CoReCa2013-2014』に掲載。所属・肩書きは事業実施時のもの。