竹の皮の包みを開くと黄金色の栗が光った。韓国では今、日本の羊羹が話題に! と聞いて、韓国で開催する教師向けワークショップに持参したのだ。テーマは、日本紹介ウェブサイト「くりっくにっぽん」を、日本語の授業でどう活用するか。
密度の濃いワークショップの休憩時間。先生方に羊羹を勧めると、「羊羹は確かに話題になっています。でも、きっかけになった映画『スノーピアサー』を見ましたか?」
なんと、おぞましい原材料で作った食べものの設定だったという。おもてなしのつもりが……。
世界はインターネットでつながり、離れた地の人びとの暮らしを簡単に知ることができるようになった。日本のポップカルチャーは世界の若者の心をつかみ、私たちも韓国の食べ物の流行までリアルタイムで知ることができる。
しかし、それですべてを知った気になってはいけない。
だからこそ「くりっくにっぽん」は、ネット検索ではわからない、人の内面や考え方、日常の様子を四言語(英・韓・中・日)で発信している。
参加者の声
・ほかの先生がどうやって授業を準備しているのかわかってよかった。
・こういうリアルな資料を使って授業をしたかったんです!
・生徒の心をつかむ話題が見つかります。
・生徒にとって楽しい授業をつくるにはどうしたらいいかをみんなで考えた。
事業データ
くりっくにっぽんワークショップ@オーストラリア・シドニー
2013年7月12日(金)
国際交流基金シドニー日本文化センター
くりっくにっぽんワークショップ@韓国・ソウル
2013年12月28日(土)
国際交流基金ソウル日本文化センター
一般社団法人尚友倶楽部
くりっくにっぽんワークショップ@韓国・釜山
2013年12月30日(月)
一般社団法人尚友倶楽部
国際交流基金ソウル日本文化センター、社団法人釜山韓日文化交流協会
※事業報告書『CoReCa2013-2014』に掲載。所属・肩書きは事業実施時のもの。