(※ このオンライン講座の趣旨はコチラをご覧ください。)
2021.8/1 テンダーさんの「その辺のもので生きる」オンライン講座 第5回
「システム思考を身につけて「しょうがない」を乗り越えろ!」 ですること
良かれと思ってやってみたのに、全然違う結果になってしまった。やればやるほどドツボにハマる。そういう経験はあるだろうか。
「やってみなけりゃわからないんだから、後からどうこう言ってもしょうがない」と片付けてしまう前に、できることが実はある。
システム思考と呼ばれるこの技術は、物事のつながりを理解し、「最小の関わり方で最大の効果を得るにはどうしたらいいか」を考えるためのものだ。世界の気候変動や、目まぐるしく状況の変わるビジネスシーンを理解するために多く使われている技術だが、実際には年齢に関わらずありとあらゆる身の回りのことに応用できる。
日本でよく知られているシステム挙動の一例に「風が吹けば桶屋が儲かる」のことわざがある。
「風が吹けば桶屋が儲かる」は笑い話なのでおおげさな話にも思えるが、現実にも小さな変化が大きな変化を主導することを私たちは知っている。
例えば車一台一台の排気ガスは微々たるものだが、世界中の車の排気ガス(それから農業や工業から排出される温室効果ガスなど)が全て合わさることで、地球未曾有の急激な温暖化が起きているのは何ら難しい話ではない。
しかし、全ての車の運転手に「あなたが問題を起こしているんです。車に乗るのをやめてください!」と訴えるのは、労力としても、説得の方法としても、あまり良い方法ではないだろう。これはたくさんの労力をかけながらも、あまり効果が得られないやり方だと私は思う。
どういう関わり方が、自分にとって無理がなく、かつ大きく物事を動かせるのか? それを探すためにシステム思考家たちは「ループ図」というシンプルな、ときに大きな図を描く。
ループ図を描けるようになれば、きっと今までとは違うものの見方で、異なるやり方を選ぶようになれるだろう。
ただ、そのためには練習をして「先入観を手放して純粋に観察する方法」を身につける必要がある。
今回の講座では、中高生でも理解できるよう気軽なミニゲームを通して先入観を手放す練習から始め、地球上で起こる「複雑なシステムの動き」を体験し、解決のためにループ図を描き始めることを目標とする。
講座のねらい
・社会が前提としている「暗黙の了解」に気付く
・物事の連動を観察し、理解する
・物事の連動に、いかに少ない力で介入をして変化を起こすかを考える当日は、オンラインで成立するワークショップを交えながら、社会の前提、物事の連鎖、変化をどこから起こすか、などを学びます。仮にあなたがアメリカ大統領であれば、多くの物事を変えたり、決めたりできるでしょう。でもほとんどの人はそういった権力を持ち得ません。
持たざるものが、どうやって大きい物事を動かすか? そのためにもシステム思考は必要なのです。
キーワード
物事の連鎖、気候変動、ビジネス、システムダイナミクス、学習する組織、変容、社会変革、ソーシャルジャスティス…etc
危険度
★☆☆☆☆
合わせての参加をおすすめする講座
- 12/26「プラゴミを溶かして固めて、プラ製品を作ろう」(※ 詳細準備中)
- 2022.4/3「コンポストトイレを作って、水と栄養の冒険に出かけよう」(※ 詳細準備中)
講座で使用する言語
・日本語
(*日本以外の国に在住の方もぜひご参加ください。講座の内容を理解する日本語力が必要です。)
本講座のチラシ
学校等での配布、掲示用にチラシを作成しました。多くの中高生の方達にご案内いただければ幸いです。
ダウンロードしてご利用ください。
講師:テンダーさん
鹿児島にて、生態系の再生と廃材利用のための市民工房「ダイナミックラボ」を運営。
システム思考、fab、非暴力コミュニケーション、
先住民技術、適正技術等の人類の叡智を核に、考え、実践・実現し、伝えることを繰り返しています。
著書に「わがや電力 12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」(ヨホホ研究所)。
講座に参加するための準備A(システム思考回)
必要な材料など
- その辺のもので生きる講座基本セット
- 裏紙 20枚程度
- 新聞紙 1組
- 五円玉 1枚
- ひも 30cm程度 五円玉の穴を通る太さのもの ほか
*ご用意いただくものは変更になる可能性があります。お申し込みの方に別途メールでご案内します。
主催者からお送りする道具・材料
・なし
講座に参加するための準備B(全回共通)
オンライン参加に必要な環境と準備
- ZOOMに安定的に接続できること (※進行上、諸々の障壁となるため、2アカウントでの入室は禁止とします)
本講座ではZOOMアプリの利用のほか、いくつか準備をお願いしたいことがあります。事前に「本講座でのZOOMの使いかた」をご一読ください。 - 当講座は、スマートフォンやコンピューター単独での受講を不可としています。その理由と必要な機材については「受配信のための機材準備」をご一読ください。
- また、この講座は、講師から参加者への一方的なオンライン講座ではありません。講座は危険のある内容を含み、双方向に情報をやり取りする必要があるため、必ず「その辺のもので生きるオンライン講座 受講の前に – 受配信について」をご一読ください。
講座の開催にあたって
国際文化フォーラム(TJF)は、多様な価値に寛容な社会で人びとが人生の選択肢を増やし可能性を広げるような文化をつくり、次の世代に渡していくことをめざして事業を行っています。
この講座をなぜ開催するのかについては、「テンダーさんのその辺のもので生きるオンライン講座の開催にあたって」にまとめましたので、お読みいただければ幸いです。
2021. 8/1 「システム思考を身につけて『しょうがない』を乗り越えろ!」講座概要
2021年8月1日(日)
12:45 ZOOMに入室(全員)
12:45-13:00 接続確認・グループ分け・接続トラブル対応など
13:00-17:00 講座(多少延長になる可能性があります)
オンライン(ZOOMを利用)
●参加者用コミュニティについて
discordを利用した参加者限定のオンラインコミュニティにご参加いただく可能性があります。
中高生 12人
大人 12人 *プログラムの趣旨にご賛同いただける大学生以上の方
*ともに先着順
○ 日本以外の国にお住まいの方もぜひご参加ください。講座は日本語で行われます。
中高生 無料
大学生 1000円(1人につき)
社会人 2000円(1人につき)
○ 社会人大学生の方は「社会人」枠でのお申込みをお願いします。
○ 原則として返金はできませんので、あらかじめご了承のほどお願い申し上げます。
公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)の事業は基本的に出捐(しゅつえん)企業と賛助会員の寄付金によって運営されています。寄付金は、多様な価値が尊重される社会を築いて若い人たちに渡していくという活動趣旨に賛同した方たちからTJFに託されたお金です。この講座も運営のほとんどが寄付金によって成り立っているため、参加費が低くおさえられています。本事業の趣旨の詳細は、「テンダーさんのその辺のもので生きるオンライン講座の開催にあたって」をご覧ください。
【募集は終了しました】
以下の申込みフォームよりお申込みください。
○ 参加者のみなさん、講師、スタッフ全員が講座内容に集中できる環境をつくるため、個人での参加のみ受け付けます。ご家族のうち複数の方が参加される場合でも、それぞれ個別にお申し込みください。
○ 中高生と大人は、別々にグループ分けを行います。ご家族等で参加される場合でも、それぞれ異なるZOOMアカウント、異なる部屋・場所からご参加ください。
●中高生用申込みフォーム
●【追加募集分】大学生・社会人用申込みフォーム
*定員に達した時点で締切ります。
お申し込み後、返信メールにて振込先をご案内いたします。
お申し込み後(クレジットカード支払いの方はpaypalの請求書をお受け取り後)、4営業日をめどに、参加費をお支払いください。
*クレジットカード以外は請求書は発行いたしませんのでご注意ください。
*期日までにお振込の確認ができず、かつ、ご連絡がない場合は、お申込みをキャンセルさせていただくことがあります。
【重要】お申込みの前に必ずお読みください。
中高生のみなさんは、保護者の方にもお読みいただき、同意を得てから申し込んでください。
1) ご自身の安全の確保と免責について
さまざまな技術を体験する過程では事故や怪我などが発生する可能性があります。
オンライン講座なので、講師やスタッフが直接サポートすることはできません。
ご自身の安全を十分に確保してください。
なお、講座参加中および講座終了後の事故、トラブルについて、TJFおよび講師は一切の責任を負いません。
*保険についてはこちらをお読みください。
2) 録画・撮影について
講座の様子および参加者が制作した成果物等を、写真・動画・音声で記録させていただきます。
・録画は、復習用として、参加者のみなさんと3ヶ月間限定で共有いたします。
・記録した写真・動画・音声は、本プログラムの報告および広報活動(*)に使用することがあります。報告および広報での使用にあたっては、個人名が特定されないよう配慮いたします。本名や学校名・所属先を掲載する場合は、あらかじめご本人、保護者の方の了承を得るものといたします。
*本講座の報告および広報活動のおもなメディア
TJFの公式ウェブサイト http://www.tjf.or.jp/
同 公式Facebook https://www.facebook.com/TheJapanForum/
同インスタグラム https://www.instagram.com/thejapanforum_tjf/
同 事業報告書(ウェブおよび印刷物) http://www.tjf.or.jp/publication/coreca/
3) 日程の変更について
インターネット接続のトラブルなど不測の事態が発生した場合、講座の日程を変更することがあります。
中高生に限り、講座の参加に必要な道具・材料をそろえるにあたって金額面で問題がある場合、講座で学んだことを行動に移していただくことを条件(*)に、国際文化フォーラムがご本人とご相談のうえ、道具・材料、受配信環境等をととのえるために必要なサポートをいたします。
ご希望の方は、申込みフォームの「コメント欄」でご連絡ください。
*たとえば、講座終了後、自分の困りごとについてループ図を20枚以上書いて解決策を考える。ループ図のコツがつかめたら、他の人の困りごとを聞いてループ図を書き、解決を考える(3件以上)、など。「その辺のもので生きる」、「オルタナティブもできる」の第一歩を踏み出す他の行動をご提案いただいてもかまいません。(講座全体の趣旨のページをご参照ください)
公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)
担当:室中
japanforum@tjf.or.jp
tel. 03-5981-8652 または 03-5981-5226
(日本時間 月-金9:30-17:30、 【休業日】土日祝日および12/29-1/4)
*上記時間帯であっても電話に出られない場合があります。
お急ぎでない場合は、メールにてご連絡ください。