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「ひろしまPCAMP2023」の参加者のうち10名(初参加7名、サポーター3名)が、単独またはグループでインタビューに応じてくれました。インタビューアーを務めたのは「ひろしまPCAMP2023」のファシリテーターの一人でもあった無色透明所属アーティストの坂田光平さん。坂田さんはPCAMPのなかで「チーター」という愛称で親しまれていたので、参加者たちは安心して、のびのびとカメラの前で語ってくれました。
参加者が語ってくれたこと
積極性、自信につながった。
- 大人に言われてネガティブな気持ちで参加したが、終わってみて、何事も積極的に行こうかなと思った。
- PCAMPで知らない人とも仲良くなれたので、学校に帰ってから、あまり話したことがないクラスメートとも気軽に話せるようになった。
- 自信過剰に見えるが、実はそんなことはない。でもPCAMPに参加してみて、本当の自信を手に入れた。
キャリア設計につながった
- PCAMPに参加して、自分の本当にやりたいことが分かって、大学選びの決定打になった。
- 視野が広がり逆に将来の夢が分からなくなった。今の自分なら何でもできるという気持ちになっている。
- いろんな人と関わってみて、人間の根本に興味が湧いた。将来は人と関わる職業を選ぼうと思っている。
- 人と深く関わるのが好きではなかったが、PCAMPに参加してみて、将来教師になって、子どもたちの記憶に残るような深い関わりを持ちたいと思った。
多様性や多文化交流に興味が湧いた
- 多文化交流には興味がなく表現することに引かれて参加したが、海外にルーツを持ついろんな人と接して、多文化交流もいいなと思った。
- 同じような思い出でも、人によっていろいろな表現の仕方があって、勉強になった。
- もっと語学を頑張って、いろんな人と話せるようになりたいと思った。
- ことばが分からなくても、ジェスチャーや身体表現で通じるのだと分かった。
家族とのコミュニケーションが深まった
- 家族も知らないことを舞台で堂々と表現して、それを家族に見てもらえた。
- 作品づくりを通じてだいぶ小さいころのおばあちゃんとの懐かしい記憶が蘇った。
- 発表会を見に来た家族から「そんなことができるんだ」と褒められた。
- ふだん気づかない、口にしない家族への感謝を表現できた。
その他、2022年の参加者で、2023年はサポーターとして参加した方々の成長の軌跡も伺えました。PCAMPは多様なバックグラウンドを持つ参加者の自他理解、自己成長、キャリア設計、多文化理解にどのように寄与できたか。「多文化×芸術」をコンセプトに演劇・ダンス・身体表現を組み合わせたプログラムは、協力・協働・共創について体験的に学び、もって多文化共生のマインドを育むのに有効であったか。これらの問いを検証するためのアフターインタビューは、公益財団法人かめのり財団の助成、実行委員の方々のご協力とご助言、実行委員会事務局の制作実行により実現しました。
今後の予定
次回の「ひろしまPCAMP2024」は、今年8月19日~22日の日程で広島県福山市にて開催します。すでに3月6日付けの山陽新聞に開催予告が掲載されています。募集の詳細は4月中旬に本ウェブサイトで公開する予定です。今回のインタビューに答えてくれたメンバーたちをはじめ、ひろしまPCAMP2023に参加した皆さんが、次回はサポーターとしてPCAMPに戻ってくることを楽しみにしています。
インタビューイーの皆さんが参加したPCAMPの具体的な内容についてご興味のある方は「ひろしまPCAMP2023 実施報告」をご覧ください。
PCAMP総括 長江春子
事業データ
- 企画
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ひろしまPCAMP2023実行委員会
- 制作
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ひろしまPCAMP2023実行委員会事務局(一般社団法人舞台芸術制作室無色透明)
- 映像
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合同会社Shape
- 助成
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公益財団法人かめのり財団