T-ARTネットとは
T-ARTネットとは、TJFを中心に広がる「多文化×芸術」のネットワークです。TはTABUNKA(多文化)、TA(Teaching Artist)*、TJFに共通する頭文字から取りました。「T-ARTネット」では、TA研修の情報公開、メンバー登録、メンバーが情報交換するための「フォーラム」と学び合うための「TA勉強会」の開催、メンバーによる「多文化×芸術」活動の紹介・サポート・連携をしていきます。
TJFは2017年から2024年までの8年間、「多文化×芸術」をコンセプトに多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿」、通称「PCAMP」に取り組んできました。そして活動する地域を広げるとともに、より多様な年齢層が参加できるプログラムを拡充してきました。一貫して目指しているのは多文化社会に生きる子どもたちが安全で安心な自己表現の場、共創の場、エンパワーされる場を共に作り出すことです。
地域版PCAMPに踏み切った2022年以降、アーティストの専門性が、多文化共生の地域づくりや、多文化に生きる地域の子どもたちの支援にもっと生かされることを願い、「多文化×芸術」TA(ティーチングアーティスト)研修をPCAMPの開催地で行ってきました。そのTA研修を受けたアーティストたちはPCAMPの運営に関わったり、PCAMPに関わらなくてもふだんの活動なかで「多文化」を取り入れてくれることを願っています。そのようなアーティストの方々と今後もつながり、継続的に情報交換したり、共に学び高めあう「場」として、2025年に立ち上げるネットワークが「T-ARTネット」です。
* TAとはTeaching Artist の略称で、教育のために活躍するアーティストのこと
T-ARTフォーラム
T-ARTフォーラムとは、年に一回、T-ARTネットのメンバーが一堂に会し、情報交換会と勉強会を行う場です。情報交換会では、「T-ARTネット」のメンバーによる「多文化×芸術」の活動紹介を行い、対話する機会を持ちます。勉強会では、情報交換会で紹介された活動をはじめ、メンバーの取り組みの一部を体験し合い、学び合います。T-ARTフォーラムの開催の様子をここで発信します。
T-ART研修
T-ART研修とは、多文化に対応できるTA*の育成を目的として行う研修です。ファシリテーションはもちろん、多文化共生についても学びます。「地域における多文化共生の現状」について多文化共生の地域づくりの第一線で活躍する方の講義に参加してもらいます。そして、多文化共生の地域づくりや人づくりにアーティストとして何ができるか、という問いを持って、ファシリテーションのあり方について体験的に学びます。多文化ファシリテーションの分野で豊富な経験を持つTAを講師に招き、参加者にさまざまなワークを体験してもらったあと、ファシリテーション上の意図や多文化的な配慮、効果などについて対話します。アーティスト同士が学び合い、高め合える研修を目指しています。
T-ART活動
T-ARTメンバーが「多文化×芸術」をコンセプトに行う主体的な活動をTJFは後援・協力するとともに、その募集情報や実施報告をここで発信しバックアップしていきます。また、これらの活動の様子を「フォーラム」で報告したり、その知見をTA勉強会やTA研修で共有することにより、メンバー間の学びや協働を応援します。
T-ARTネットメンバー
「T-ARTネット」のメンバーは、以下の項目のいずれかに該当する個人または団体で、T-ARTネットのメンバー登録した方です。
- PCAMPのファシリテーター、サブファシリテーター経験者
- TJFのこれまでの「多文化×芸術」事業の現地カウンターパート(芸術団体)
- 今後TJFと連携して「多文化×芸術」活動を推進していく意志があり、メンバーの推薦をうけた方など