11-008
小迪/長春市第十一高等学校 (中国吉林省)
Xiaodi/Changchun No. 11 High School (Jilin, China)
小迪长春市第十一高级中学 (中国吉林省)
本人が書いた文/Original text本人原文본인이 쓴 글

きつく閉じた冬の窓をあけると、遠くにずっと続く山々がみえます。遠くの山は青黒いまゆずみのようで、ただ一つ低い山にうっすら黄緑色がうかんでいます。その黄緑色は淡く、とてもかすかで、うすがすみかまぼろしのように小山に漂っています。確かなことは、大自然がその色をつかって、わたしたちに「春が来た」という知らせを伝えてきたということです。春が近づくと、植物や気候だけでなく、人びとの体にも伝わってきます。春のはじめの花の香りをかぐと、春の息吹が感じられるのです!
Spring
When you open the tightly closed window of winter, at once you can see the rolling hills. The far mountains are like a blue eyebrow pencil, and on one small mountain there floats a wispy yellow-green color. That color, pale, and faint, like the light mist or an illusion hangs over the small mountain. The one thing that is for certain is that nature has used this color to portray to us the message that “spring has come.” As spring draws closer, not only to the plants and weather, the message spreads into the bodies of the people. At the scent of spring’s first flower, one can feel the breath of spring!

推开紧闭了一个冬天的窗户,看见连绵起伏的远山。远山青黑如黛,惟见一处山岗,漂浮着一抹嫩嫩的黄绿色。那抹黄绿色嫩得非常不确定,像薄霭,抑或说像梦幻,漂浮在那处山岗。确定的是,我们真真切切收到了大自然借那片颜色传递的消息:春天来了。春天的脚步近了,它不仅反映在植物、气候上,也反映在人们的身上。嗅一朵初春的花,体味春的气息!
植物との縁
わたしは小さいときからおじいちゃん(母方の祖父)のうちに住んでいました。おじいちゃんは花や草木が好きで、おかげでわたしも好きになりました。でも、わたしがはじめて自分の手で花を育てたのは、「美しい人」という日本のテレビドラマを見てからです。そのドラマにでてくる岬京助というお医者さんは、毎日草木とともに静かでのんびりした暮らしをしているのですが、わたしが探していたのもそんな生活だったのです。わたしは大自然に囲まれた感じが好きです。林のなかで鳥の歌声を聞くのが大好きです。
The plants
Ever since I was little I’ve lived at my grandfather’s (on my mother’s side) house. My grandfather loves flowers and plants and, thanks to him, I’ve come to love them as well. But I grew my first flowers because I had seen a Japanese TV drama called “Beautiful People.” In that drama the doctor named Misaki Kyosuke tends to his plants every day and quietly lives a relaxing life. What I had been looking for was a life like that. I love the feeling of being surrounded by nature. I adore listening to the song of a bird in the middle of a forest.
植物情缘
我从小就生活在姥爷家,姥爷喜欢花花草草 ,也培养了我对这方面的喜好。而头一次我自己动手来养花则是在我看了一部日本的电视剧《美丽的人》后才开始的。那里的岬京助医生每天与花草为伴,追求一种恬淡有闲的生活,使我找到了自己所渴望的生活。我喜欢拥抱大自然的感觉,更喜欢在林中聆听鸟儿的歌唱!
ふるさとと時代の流れ
ふるさと長春は、わたしのほこりです。わたしが生まれたところだからというだけでなく、長春は大きく変化してきたからです。長春は吉林省の省都として、時代の流れをつくってきました。とくに夜の長春は、あかりが輝いてにぎやかです。
My hometown and the flow of time
My hometown Changchun is my pride. This is not only because I was born here, but because Changchun has really gone through a great transformation. As the capital of Jilin, Changchun has really grown with the passing of time. Especially at night, with the lights shining, Changchun is really lively.
故乡时尚
我的故乡长春,一直是我引以为骄傲的地方,这不仅仅局限在我出生在这片土地上,也在于它翻天覆地的变化。它作为吉林的省会,已引起了一股由长春刮起的时尚旋风。特别是夜晚的长春,更是灯火通明,一派繁荣景象!
もの思いにふける
雲ひとつない青空でも、深く黒い空でも、わたしは空をながめながら考えごとをするのが好きです。わたしはことばで自分の感情を表現するのが苦手なので、心のなかの喜びや悲しみを空にむかってだまってうちあけるのです。アインシュタインが、「四つ足で歩く権利を神様が生きものからうばったとき、人類に一つのつえをあたえた。それが思想だ」と言っています。神様がこんなにすてきなものをわたしたちにくださったのですから、十分にそれを使いましょう。
Lost in thought
Whether it’s cloudless and blue or deep and black, I love gazing up at the sky in thought. I’m bad at expressing my feelings in words, but whenever I look to the sky, the happiness and sadness in my heart is quiet, confiding in the sky. Einstein once said “When God took from living things the privilege to walk on four legs, he gave humans a single cane. That is thought.” Because God gave us this wonderful gift, let’s use it as much as we can.
沉思
遥望天空,无论是万里无云的蔚蓝色天空,还是深邃的黑色天空,我都喜欢在它的脚下思考。我是一个不太会用语言表达情感的人,所以我选择在思考的时候来倾诉内心的喜悦或悲伤。记得爱因斯坦说过:“当上帝剥夺了生物用四肢行走的权力时,又赐予人类一根拐杖,那就是思想”既然上帝给予我们这麽美好的东西我们何不去充分地利用它呢?
わたしです
Me
自我介绍
  すてきな夢
   はじめに自己紹介します。
   みなさんこんにちは!わたしは小迪といいます。本当はわたしの名前の「迪」の字はこのように書くのではないのですが、しかたありません、ほとんどのコンピュータには入っていない文字で、『辞海』にしかのっていません。わたしは、今年で17歳です。性格はちょっと内向きで、ことばで表現するより心のなかで考えるほうが好きです。同級生たちは、みんなわたしを子どもっぽいといいますが、わたしを理解してくれる人は、「それで自分を楽しくしてるところもあるんじゃない」と言ってくれます。わたしはときどき情緒不安定になって、ちょっとしたことでも涙を流します。わたしの特技は、ピアノをひくことです。5歳のときから、泣いたり笑ったりしながら習ってきました。どんな特技でも、身につけるのはつらく苦しいことです。やめようと思ったこともありますが、育ててくれた両親や、おじいちゃん、おばあちゃんの期待、はらった学費を考えて、歯を食いしばってがんばってきました。もちろん、その結果手に入れたのは楽しいものです。こうしてわたしは音楽を好きになり、ショパンのワルツにうっとりしながら未来へのあこがれを思いえがいたり、ベートーベンの「運命」に、山あり谷ありの人生を味わったりすることが好きです。そして、音楽はわたしに不思議な力を与えてくれました。わたしはお医者さんになって、自分のこの手で患者さんの命を救いたいという夢をもつようになりました。いまもこの目標に向かって努力しています。
   毎日の生活は色とりどりにきらめいて、わたしたちの人生を美しく編んでいきます。こんなチャンスをもらったからには、自分の努力できれいな虹をつくらないわけにはいきません。時間をむだに過ごしてはなりません。自分の人生に悔いを残してはいけません。

日本の7人の高校生の生活に対しての感想

   日本語の授業で、日本人の希久先生がわたしたちと同じ年ごろの7人の高校生を紹介してくださいました。そのとき、わたしは心と心が通じあうような感じがしました。画面にうつったかれらのきらきらした笑顔を見て、わたしたちは、海をへだて、ちがうことばを話し、生活のしかたも少し違うけど、みんな黄色い肌、黒いかみをもつアジア人だと思いました。だから、一目見ただけで親しみを感じるのでしょう。
   とくに、玉城俊一くんの紹介のとき、わたしは思いがけず、日本と中国の高校生を結ぶ一本の糸を見つけました。それは「音楽」です! もしかしたら、これは世界中の人びとを結ぶ太い縄かもしれません。玉城俊一くんは音楽が好きで、とくに三線が好きだと知りました。わたしも音楽が好きで、とくにピアノをひくのが好きです。わたしたちは音楽をきくとき、自分の夢や情熱、限りない喜びを体中に感じます。玉城俊一くんは将来作曲家になりたいといっていますが、わたしの小さいころの夢もそうでした。音楽をつくるほうが、歌うよりも人に認められると思ったからです。でも、わたしはどうしたらいいかよくわからなくて、その夢を心のなかにしまいこんでいました。でも、わたしが最初に夢見たことなので、いつかまた作曲家をめざすかもしれません。
   もう一人、わたしが興味をもった女の子がいます。彼女が通う学校はインターナショナルスクールで、教室には世界各国の学生がいます。おたがいに通じる言葉を話し、交流し、いっしょに学校生活を送るなんて、あこがれてしまいます! 国際化の進むいま、ふだんの学校生活でそれを体験していて、まるで世界の融和のシンボルのようです。
   青空の下、かがやく笑顔の若ものたちが、自然を愛する気持ちや将来の生活へのあこがれをもちながらおたがいに心を近づける、これこそ生きる喜びといえるかもしれません。

  My Wonderful Dream
      First, I’ll do a self-introduction.
      Hello! My name is Xiaodi. I don’t actually write the character in my name like this “迪” but I guess there’s no helping that. Most of the computers don’t have the character, and it is in only the Cihui dictionary. This year I turn seventeen. I am a bit withdrawn and more than expressing myself in words, I like getting lost in thought. My classmates all say I’m really childish, but the people who really understand me say “that’s how you enjoy yourself.” Sometimes I get a bit uneasy, and when that happens I cry. My special skill is playing the piano. Ever since I was five, crying and laughing, I learned this. No matter what kind of skill you learn, learning skill is a very hard and painful thing. There were times that I wanted to quit, but I thought of the hopes of my parents, my grandfather, and my grandmother, and the money they had paid for me to go to lesson, and I clenched my teeth and did my bets. Of course, the result that I achieved was fun. In this way, I came to like music. I love the way that Chopin’s waltz enchants me, painting in my thoughts a picture of the future, and that Beethoven’s Symphony No. 5 (The Destiny Symphony) lets me admire a life full of mountains and valleys. Also, music has given me a strange sort of power. It gave me the dream to become a doctor and the desire to save the lives of patients with my own hands. Even now, I’m putting forth my best effort to achieve this goal.
      My every day life sparkles colorfully, and we can beautifully weave the lives that we live. I’ve been given this chance, so with my effort I have to make a beautiful rainbow. I can’t let time pass in vain. I will live my life without regrets.
 双手牵出美丽的梦
先向大家介绍一下自己。
    大家好!我叫小迪,其实我名字中的迪并不是这麽写的,可是没有办法,在很多的电脑中都没有这个字,只有在词海中才能查到。我今年已经17岁了。我是一个性格有些内向的女孩子,我喜欢用思考来代替语言的表达。我的同学都说我很幼稚,但是理解我的人会说那是一种简单的快乐。我有时很情绪化,会因为一些小事而潸然泪下。我的特长是弹钢琴,5岁的时候就开始学习了,在这个过程中,我有过欢笑,也有过哭泣。要知道,学习任何一项特长都是很苦很累的。可是,曾经想过放弃的我,想到父母的栽培,姥姥姥爷的期望,付出的学费,也就咬咬牙挺了过来。当然,那获取的结果是甜蜜的!我也因此而喜欢了音乐,我喜欢陶醉在萧邦的圆舞曲中憧憬未来的一切,也喜欢在贝多芬的命运交响曲中体味人生的跌宕起伏。总之,音乐赐予了我一种神奇的力量。我的愿望是长大当一名医生,靠自己的双手来营救患者的生命。所以从现在开始,我就在为这个目标而努力。
    生活是五彩缤纷的,这五彩的颜色,编织了我们美丽的人生。既然生活给了我们机会何不凭借自己的努力去创造一条绚丽的彩虹呢?不要让时间白流,更不要让自己的人生留下遗憾。

对日本七名高中生生活的感受

在一次日语外教课上,希久老师向我们介绍了七名日本和我们年龄相仿的高中生。通过那一次的讲解,我突然感到了一种心与心的交流。看着屏幕上那些灿烂的笑容,认识到虽然我们隔海相望,说着不同的语言,生活方式也有着一些差异,但是我们都是有着黄色皮肤、黑色头发的亚洲人。所以一见面就有一种亲切的感觉。
    特别是在介绍玉城俊一的时候,我又在无意中发现了一条线可以将日本和中国的高中生紧紧地联系在一起,那就是音乐!也许这是联结全世界人类的绳索吧!在介绍中得知玉城俊一喜欢音乐,特别是三弦,而我也喜欢音乐,特别是钢琴,我们都是在自己玩赏音乐的过程中,装着自己的梦想,带着自己的激情,去体会无穷的乐趣。玉城俊一长大后想当一名作曲家,凑巧的是那也是我小时候的梦想,因为我觉得创作音乐要比歌唱更令人感到羡慕。可是我对这方面的了解还不深,也就把它深深地埋藏在内心深处。但是那毕竟是我的一次冲动,所以也许有一天它又会蹦发出来也说不定。
另外还有一名女同学,也引起了我对她的关注。他上的学校是一所国际学校,在课堂上有各国的学生,说着彼此相通的语言,一起交流一起生活,是多令人向望的氛围啊!在国际形式日益发展的今天,能够在平时的学校生活中就得以体现,也象征着世界的一种大融和。
    蔚蓝天空下,一群有着灿烂笑容的青年,怀着对自然的热爱和对未来生活的向往,使我们的心更加贴近,也许这就是生活的乐趣吧!

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