順調なわたし
1987年8月3日、世界の多くの赤ちゃんと同じように、わたしも泣きながらこの世界にやってきました。それから、呉維琳という人間の一生がはじまりました。わたしの道は、少なくとも今までずっとうまくいっています。喜ぶべきことなのか、泣くべきことなのかはわかりません。あんまり努力しなくても、けっこうかんたんに成功を手に入れることができるみたいです(わたしは楽観的すぎるのでしょうか?)。
幸せなわたし
わたしには世界で一番の父、母、姉がいます(もちろん、ほかの人のお父さん、お母さんも、その人にとっては一番のお父さん、お母さんです)。父はいままでわたしをたたいたことがないどころか、しかったことさえない、とってもとってもやさしい父です。母は、服をしまう場所がまちがっているとか、家に帰るのが遅いとか、とにかくぶつぶつ言うのが好きな人です。言い出すと、とても長いです。ときどき、母のことをちょっとうるさいなぁと感じますが、でも、そんな母がいないと、おかしい、何かが足りないような気がします。姉は、わたしが小学生のころは、わたしに対して厳しくて、わたしはなんでも姉の言うことをききました。でも、姉がわたしのことを愛しているとわかっているので、おこられたり、たたかれることがあっても(わたしがちゃんと勉強しないからです)、わたしは姉のことが好きです。
自由にあこがれるわたし
いちばん好きなスポーツは水泳で、趣味も水泳なんですが、泳ぐのは上手じゃないので、特技は水泳ではありません。泳ぐのが好きなのは、水のなかにいると気もちよくて、わたしをしばるものが何もなくて、自由な感じがするからです。人はふだんの生活でいろんなものにしばられていますが、水のなかでは、あなたをしばりつけるものは何もないのです。
夢があるわたし
まえは、「あなたの夢は?」という質問がいちばんいやでした。そのころのわたしは自分の夢を見つけられずにいたからです。でも、今はちがいます。わたしは自分の夢を見つけました。りっぱな夢じゃないし、ちょっと快楽主義っぽいんですけど、すごくやってみたいんです。それは、30歳までに自分でお金をかせいで、ヨーロッパの国ぐにを旅することです。ベルギーでワーテルローの戦いがあった場所を見に行ったり、ウィーンでオペラをきいたり、オランダでチューリップを見たり……。いちばんやりたいのは、パリに一年半住むことです。セーヌ河のそばに住んで、朝おきると美しいセーヌ河をながめる……。この夢をかなえるために、これからがんばりたいと思います!
あ、でも、この夢をもったときから、わたしはいっしょうけんめいがんばっています。
忙しいわたし
わたしは自分の夢をかなえるために努力しています。ほかの人には、わたしが一日中忙しそうにしているように見えるでしょう。「自由にあこがれるわたしと矛盾しているんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、ちがうんです。わたしはこの忙しさを楽しんでるんです。忙しいときは自由に時間を使いわけて、自分をコントロールできるのです。いまは生徒会長をやっているので、とくに忙しいです・・・そして自由・・・。
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