子供のころの私は臆病でした。一人ぼっちでも寂しくないと思って人と話すのが苦手でした。そこで、いつも先生とクラスメートにばかにされ、どんどん内向的な性格になりました。そんな私が変わったのは高校生になったばかりのことでした。
高校の入学試験でいい成績を取り、日本語の授業の係りになりました。あの時、嬉しいとともに不安な気持ちでいっぱいでした。「私はどうすればいいの?
引き受けられるの? クラスメートは信じてくれるの?」といろいろ考え込みました。そして、一つの変わらない気持ちはいい手本になることです。
係りになってから、日本語の勉強をもっと真面目にするようになりました。普段、あまり話さない私が会話と聞き取りの授業で自発的に発言し、すらすらとは言えませんが、大体の意味を述べられるようになりました。私は積極的に日本語を勉強したらみんなの日本語もきっと旨くなるだろうと思っています。
日本語の能力がだんだんよくなって、自信を持つようになりました。学校を訪問する日本人と交流したり、ホームステイをしたり、案内員をしたりしました。その中からいろいろな楽しさをもらいました。
高校一年の時、「はだかの王様」というげきをしました。私はリーダーとしてみんなの練習と道具の作成を指示しました。日本人の先生の指導にもとづいてみんなはせりふを暗記したり、動作を考えたり、道具を作ったりしました。いつも、遅くまで練習して、休みの日にもみんなそろって練習しつづけました。そのおかげでみんなの努力は認められ、2004年に学校の桜祭りのげきの試合で全校ナンバーワンをもらいました。げきのおかげで私たちはチームワークの大切さがわかりました。こんな素敵なことは一生忘れません。
いろいろ経験して、私の日本語の能力は大幅に上がりました。そして、今年の学校のスピーチコンテストで二等賞をいただきました。これは今までで最高の思い出だと思います。
昔の私だったら、きっと係りを受け持つことやげきをすることやスピーチをすることなどが想像できないでしょう。今の私でも不思議だと思います。まるで、美しい夢のようです。でも、これは現実です。私は全力を尽くしてがんばったのです。
人間にとって自信は大切だと思います。昔の私は自分を卑下して、未来にどんな希望もありませんでした。成長の途中で、いろいろな人に助けられたり、励まされたりしました。たとえ、小さな成功でも自信がつき、私に希望の光を与えくれました。
まだ自信がない人は気落ちしないで。成功は人生の道にあります。