第3回文化を取り入れた日本語の授業アイデアコンテスト

概 要 (募集は終わっています)

 目的

  財団法人国際文化フォーラム(TJF)は、言語教育を通じて文化の相互理解を促進するための事業を行っているが、その一環として、1995年度から「文化を取り入れた日本語の授業アイデアコンテスト」を隔年で開催している。このコンテストでは、海外の初等中等教育レベルの日本語教師を対象に、文化理解をめざした日本語の授業の具体的なレッスンプランを募集し、優れたレッスンプランを、TJFの出版物、ホームページなどに掲載し、多くの教師が共有できるようにしている。さらに、本コンテストを通じて、外国語教育と文化理解について考える機会を提供し、文化理解、国際理解をめざした日本語教育を促進していきたいと考えている。

 応募資格

  海外の初等中等教育レベルの日本語教師および経験者(グループによる応募も可)

 レッスンプランの内容、留意点

● 初等中等教育レベルの日本語の授業で実施可能なものであること
● 1時限(コマ)の授業案であること(1時限で完結する授業でも、何時限か連続する授業のうちの1時限分でもよい。一定期間のカリキュラムを添付し、全体における位置づけを示すことも可能)
● 日本語の授業として、日本語学習の要素を含むこと
● 文化理解を促進する授業であること

たとえば …

  • 日本語、日本文化に対する関心を高めるとともに理解を深める授業
  • 日本語、日本文化を通じて外国語や異文化について考え、母語、自文化を再認識させる授業
  • 母語と日本語、自文化と日本文化の相違点だけでなく、共通点にも気づかせ、異文化への共感を育てる授業
  • 異なる文化を尊重する姿勢を養う授業
  • 文化が地域や性別、年齢、社会環境などによって異なる多様なものであり、かつ時代とともに変わっていくものであることに気づかせ、文化に対する固定観念を打破する授業
  • 文化の相違点を超えて、一人ひとりの人間への理解を深める授業
  • 豊かな感性とグローバルな視野を養うとともに、異なる文化間の調整能力を育てる授業
  • 他教科と協力し、生徒の視野を広げる授業

● 手法はとわない

たとえば…

  • 体験学習やタスク学習を通じて
    劇、歌、図画工作、ダンス、ゲーム、料理、買い物、写真撮影、ビデオ録画、調査、インタビュー、ディベート、ディスカッション、ロールプレイ、シミュレーションなど
  • 実際の交流と関連させて
    手紙・資料等の交換、ファックス・カセットテープ・ビデオテープ・Eメール・インターネット・電子会議による交流、ゲストを招いて、学校・クラス訪問、国際会議(世界教室)・共同授業・共同研究の実施ほか
  • TJFの制作物を使って
    TJFのホームページ、TJFの写真集『伝えたい私たちの素顔』など

● アイデアはオリジナルのものに限る

● 応募授業案は返却されない

● 応募された授業案の内容に関して発生した著作権は、全てTJFに帰属する。授業案は、『国際文化フォーラム通信』、TJF Newsletter、ホームページ、「事業・調査レポート」などにて著者名入りで紹介し、出版に際しては、著者へ連絡するとともに、出版物を送付

  選考委員会(敬称略、五十音順)

(1) 第一次選考委員会
委員長 村野良子 国際基督教大学講師(選考委員を兼任)
委 員 アニタ・ゲスリング アメリカンスクール・イン・ジャパン教諭
  荒川洋平 東京外国語大学留学生日本語教育センター助教授
  神戸由美 加藤学園暁秀初等学校教諭
  藤光由子 元オーストラリアニューサウスウェールズ州教育省日本語コンサルタント
  松田みゆき 東京外国語大学留学生日本語教育センター講師
 
(2) 最終選考委員会
委員長 上野田鶴子 東京女子大学教授
委 員 佐々木倫子 国立国語研究所日本語教育センター日本語教育指導普及部長
  西原鈴子 東京女子大学教授
  ペニー・ケニアー 横浜市教育委員会外国語指導主事
  村野良子 国際基督教大学講師
  吉岐久子 那須大学助教授

 賞の内容

(1) 特賞  初等、中等教育レベルから各1名、計2名
  10日間の日本招聘(2000年度)。往復航空券、宿泊費、その他滞在費10日分を支給します。
  時期はTJFで指定し、2名を同時期に招聘します。

(2) 優秀賞  全応募者のなかから計10名
  『カラーペディア英文日本大事典』、『日本語大辞典』、『The日本』およびOpening the Minds and Hearts of Your Japanese-Language Students to Culture 等の図書教材セットを贈呈

協力: 全日空