第30回よみうり写真大賞高校生部門「フォト&エッセーの部」入賞作品
「eyes-smile」 竹田奈央(香川県)
メッセージ
貴女はいつも楽しそうに、その大きな目を光らせて笑う。でも、ねえ? 時折見せる鋭くそして力強い魂のこもった目線。貴女はその目で何を見て、何を感じて、生きてきたのですか? 嫌なことがあふれるこの世界で、貴女のように屈託のない笑顔で笑える人は何人いるでしょう? そして貴女のようにまっすぐな瞳で、怯えもせず、きちんと相手を見ることのできる人は、何人いるでしょうか? 一瞬、一瞬を目一杯楽しく生きている貴女は私に元気をくれる。誰かに元気をあげられるってことは、とても素晴らしいことだから。私もそんな風に生きたい。そんな人がもっともっと増えたら、世界はもっと優しくなれる。少し幼さの残る表情には何の陰りもなく、キラキラと輝いている。そこには嘘のない貴女がいる。貴女の表情をレンズ越しに見て、生きる力をもらった。貴女の純粋さがたまらなく尊いものに思えた。楽しさを嬉しさを、素直に表現できる社会。貴女のまわりにはあったのでしょう。そのような空間が世界中に、貴方にも君にも広がればいい。彼女を撮りながら、そんなことを思いました。
主人公について
彼女は高校に入って同じクラスになって仲良くなった友達です。いつも楽しそうに笑い、楽しそうに学校生活を送っています。とてもお茶目な子で、妹のような感じです。その多様な表情を自分で撮りたいと思い、主人公に選びました。また自分自身も楽しんで撮りたかったので、たくさんの表情を持ち、元気を与えてくれる太陽みたいな彼女を選びました。