2011年度 入賞・入選作品 / その他海外からの応募作品
「私の兄 坂井耀一」
坂井李名(三重県)
メッセージ
兄は、基本怖いが、機嫌がいい時は「勉強で分からんとこないか?大丈夫か?」と聞いてくれる。しかしそれは、めったにないので、聞かれた時、私は逆に戸惑ってしまう。兄は音楽関係の大学に行きたいらしい。兄が演奏すると、兄は自分の世界にひたりすぎるし、大音量で演奏するので、うるさくて迷惑。だけど、あんなに打ち込める兄を、私はうらやましく思う。ある日、兄の部屋のドアを開けると、兄は勉強していた。私はそれを見て驚いた。そして、「やっぱ受験生なんだなぁ」と、なんだか少し、さみしくもなった。だけど、兄の行きたい大学に、兄が行けることを私は願う。
主人公について
兄を撮ろうと思ったのは、兄は今、高三で、もう、この家を離れてしまうかもしれない。そして、そうなれば、兄の日常の姿を撮れるのは、今しかないと思ったから。