留学生の日本へのなじみ方:日本にとけこむ秘訣!

横浜国立大学

留学生の日本へのなじみ方:日本にとけこむ秘訣!

PEOPLEこの人に取材しました!

ゴシカンさん

台湾 文藻大学学生

ゴシカンさんは、台湾の文藻大学で英語を専攻し、副専攻で、日本語を五年間学んでいます。
2018年に横浜国立大学に1年間留学しました。サークル活動やアルバイトなど積極的に参加し、日本人ともとてもなじんでいて、その姿は、留学生である私から見て、とても羨ましいものでした。ゴシカンさんがどのように日本人とコミュニケーションを深め、関係を深めていったのかについて、同じ台湾の留学生の立場から話を聞きました。

サークル生活

Q:どんなサークルに参加していましたか?

ギターサークルに参加していました。サークル内の人は全て一つ以上の楽器ができて、同じ趣味を持っている人たちと一緒に遊ぶのは楽しいです。でも、普通の日本の大学生は外国人を怖がっている感じがします。やはり自分で積極的に友達を作らないと、彼らはこっちにこないです。ちなみに、スポーツ系のサークルや部活より、ギターサークルの人は静かに行動する人が多く、「陰キャ」が多いかもしれません(笑)。

Q:ゴさんはどうやって部員と仲良くなったのですか?

部員は大体40人くらいいて、外国人は私ともう一人の台湾人だけでしたね。2、3人と仲がいい。
最初は相手のことを褒めました。「あなたの歌声は綺麗ですね!」とか、それがきっかけで喋り始めました。あとは例えば音楽や曲のことについて話してて、趣味が一緒だから友だちになったんですよ。ライブも一緒に見に行ったりしました。

ゴさんとギターサークルのメンバーたち

台湾のサークルは新歓やクリスマスパーティや新年会などがないです。日本ではこういう活動が多いから、台湾より楽しいと思います。台湾で、普段サークルの人と飲みに行くチャンスや習慣はあまりないです。飲み会、二次会、三次会とかは台湾にない文化だから、私は楽しいと思いますが、でもその文化に慣れない人もいるから、皆行くわけではないと思います。飲み会に行かない人もいる。それが日本人となじむチャンスを失うかもしれません。

バイト生活

Q:ゴさんもバイトをしていましたよね。バイトはどんな感じでした?

カフェでバイトしていました。そこで働く人はほぼ私と同じ大学生が多かったです。バイトの雰囲気は厳しくないです。みんなは優しくて、バイト以外の時もよく食事したり、カラオケに行ったりするんです。若い人が多いから楽でした。あまり怒られることはなくて、私がわからないところがあったら、バイト先の人は優しく教えてくれたんです。最初は敬語も喋れなくて、野菜の名前とコーヒーの作り方全然覚えられなかったから、死にそうだったんです(笑)。でも、そういうことは慣れたら大丈夫でした。

バイト先の様子・先輩と

日本でバイトしている大学生は多いけど、台湾では大学生の半分くらいしかバイトしてないです。台湾のバイトはシフト制ではなく、もしバイトがしたいなら、毎日放課後バイト先へ行かなければならない。休みの日は別です。でも、日本のバイトは週二、三回だけ行っても大丈夫です。自分の授業や予定に合わせてシフトを出すのがいいと思います。これは本当に学生に対してやさしいシステムだと思います。

Q:一番困難だと思ったことは何ですか?

バイトでは電話で話すことは一番難しいです。だから、私はいつも避けていました。聞き取れないときは、何を喋ったらいいか全然わからないから怖すぎて、いつも電話がきたら、すぐ先輩を呼びました。

Q:バイト先の人も友だちになったのですか?

はい!なりました。いつも午後のシフトだったから、お客さんが少ないので、先輩とよく喋りました。喋りつつ仲良くなったんです!そして一緒に出かけたりもしました。

初もんじゃ体験

Q:出かけたって旅行ですか!?

違います!(笑)そんなレベルはなかなか行けないですよ!その時はバイト先の人と一緒にもんじゃを食べに行きました。一人の先輩はカフェ以外にもんじゃの店で働いていたので、そこに連れて行ってくれたんです。初めてのもんじゃ、台湾ではあまり見たことがなかったです。行く前にはお好み焼きしか知らなかったです、もんじゃはどんなものですかって好奇心から挑みました。先輩はその作り方を教えてくれて、そして作らせてくれました。楽しかった。でも、こんな見た目で本当に美味しくできるのかと思ってたんですが、一度食べてみたら、美味しいと思いました。美味しいって言うか、皆と一緒に作ってこそ美味しいんです。先輩が「もんじゃのプロ」って褒めてくれた時、ちょっと調子のった(笑)こんな経験があってすごく楽しかったです。

実際に作ったもんじゃ

Q:本当に楽しい時間を過ごしましたね!ゴさんは日本人の友たちと一緒にもんじゃを作ったり出かけたりする時に、日本人について新しい発見はありましたか?

普通の日本人ってもんじゃを食べる時、私と同じ反応にならないでしょ(笑)。台湾の文化にないものだから、私は自然に面白い反応になりました。多分日本人の方がそれを見たとき、自分の国の特別な文化を外国人に教えるのも誇らしく新鮮だと思ってちょっと嬉しいかもしれません。(笑)

日本人とのなじみ方とは?

Q:では、ゴさんは日本人とのなじみ方について秘訣とかはあったら教えてください。

恥ずかしいけど、私はお酒が大好きですから、日本人と仲良くなれたかな。個人的な考えですが、日本人はよく建前を言うじゃないですか、でもお酒を飲んだ日本人たちはたまに本音を言うんですよ。例えば、とある飲み会で一人の先輩がお酒を飲んだ後に、店長が好きって暴露しました。普段言わないことを言うのが面白いですよね。

飲み会の様子をチラ見!

Q:最後、日本人と仲良くなりたい人に一言どうぞ!

はい、なんでも挑戦してみてください。まず自分の心を開いて、文化の違いを受けいれなさい!
あと、お酒を好きになれぇ!そうしたら、あなたも、日本人と、仲良くなれますよ!

(インタビュー:2020年6月)

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