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わやわや 2015年12月16日
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◆◆ んじゃめな!
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「旅人先生ふじもん」こと藤本正樹さんは、これまでに世界86ヵ国を旅し、体験し感じた「世界のリアル」を子どもたちを中心に日本の人びとに届けている。6年間の教員生活で感じたことがその原動力になっている。そんな藤本さんの「んじゃめな!」
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◎子どもと世界をつなぐ旅人でありたい
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2015年4月に「ふじもん先生の旅人プロジェクト」を始めました。このプロジェクトの中心は講演や出張授業で、私がさまざまな国で体験したことをもとに、世界で今何が起きているのか、日本人として生きていくとはどういうことなのか、などについて話をすることです。この活動の原点にあるのは、海外の旅での体験と、私が教員をしていたときに強く感じた課題です。
私は大学卒業後すぐに教員になったわけではありません。大学卒業後、当時情熱を注いでいた基礎スキーの選手の道に進みました。夏は販売店で働き、冬は山に入ってスキー指導員をしながら練習するという生活でした。2シーズンめの夏、トレーニングのためニュージーランドで数ヵ月過ごしました。これが初めての海外で、何もかもが新鮮でした。出会った人びとから大きな刺激を受け、痛感したのは自分が知っていた世界の狭さでした。
3シーズンを経て結果が出せなかったため選手を引退しました。そして、オーストラリアにワーキングホリデーで1年滞在した後、アジア地域を中心に世界各国放浪の旅に出たのです。そこで見た世界、それは、戦争で傷ついた人びとやスラムの子どもたちなどが数多く存在する、想像をはるかに超える厳しい現実でした。しかし、同時に家族や友人を愛し、平和を望んで生きている人たちの姿があったのです。ありのままの現状を日本の子どもたちに伝え、共に考えたいと強く思うようになりました。
帰国後、私立高校の教師、東京都板橋区教育委員会職員を経て、埼玉県内の公立中学校で教壇に立つなかで、強く感じた課題は、子どもたちの視野の狭さ、将来の夢を描けない、世界がどうなっていたらいいかを語れない子どもたちの姿でした。自分だけの価値観に縛られるのでなく、広い世界を知って、自分の人生を見つめてほしい。そのためには教育はどうあるべきなのか、自分は何をすべきなのかを考え、悩みました。
そんなとき、海外での体験を私自身のことばで話すと、子どもたちの目がいちばん輝いていることに気づきました。インターネットで情報が得られる時代だからこそ、暑苦しく生の言葉で「世界のリアル」を語る人間が必要であり、これこそが自分がしたいことなんだという思いが沸き起こってきました。私の言葉に刺激された子どもたちが、「自分も世界に出てみたい!」と思い、後には世界のために活動をするようになる。私はその火付け役になりたいのです。
そのために自分は旅人であり続けたいと思い、教師を辞め、再び世界一周の旅に出かけることにしました。南米から中米、北米と縦断し、中東からアフリカ東部を縦断、そしてヨーロッパからユーラシア大陸を横断して1年3ヵ月後に帰国しました。ちょうど1年前のことです。
「ふじもん先生の旅プロジェクト」では、今後、子どもたちや先生向けの海外研修や、旅をテーマにした教材作成などいろいろなことをやっていこうと考えています。このプロジェクトはまだまだ始まったばかりです。本気で動いている人には必ず道が開けると信じて突き進んでいこうと思います。
▼ふじもん先生が撮った写真が、メルマガウェブサイトからご覧いただけます。
https://www.tjf.or.jp/wayawaya/ndjamena/post-66.html
▼各種学校や塾、教育系イベント、企業等での出張授業や講演などのお問い合わせはこちら
http://fujimonsensei.com/
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◆◆ スタッフのつぶやき
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TJFでの勤続年数がもうすぐ20年になろうとしている長江です。その間専ら中国に出張し、その数優に50回を超えています。
長江と言えば中国、TJFと言えば中国と韓国、そんな枠を超えるべく、先日、生まれて初めてロシアの地を踏みました。ノヴォシビルスクとモスクワを合わせて五つの初中等日本語教育機関と一つの高等教育機関、二つの現地日本機関を訪問し、2016年度の日露交流プログラムを企画するためです。
現地のことばも事情も何ひとつ分からない出張は初めてで、出かける前からかなり緊張していました。ロシア語のテキストを買い込んで1カ月間の俄か勉強。なんとかキリル文字を読めるようにして出発しました。
11月上旬のモスクワはすでに0℃で緑が一つもありませんでしたが、ノヴォシビルスクは−10℃で雪が降っていました。東京から目いっぱい着込んで行ったら、現地の女性たちがスカートを履いていたのにびっくりしました。
空港エクスプレス、地下鉄、バス、タクシーといろんな乗り物を体験しました。ノヴォシビルスクのコイン式地下鉄チケットは一律20ルーブル。モスクワでは紙カード式で一律50ルーブル。一枚で複数回乗れるカードもありました。バスは一律30ルーブルで、車内で運転手からチケットを買って、車内の自動改札にタッチ! 私にはすべてが新鮮でした。
日本人馴染みのボルシチや黒パン、ピロシキはもちろん、はじめて口にするチーズ入りパンケーキ(ズィルニキ)、ブリヌイという名のクレープ、水餃子に似たペリメニ、ニンニクの房に似た小籠包(キンカリ)・・・・・・食べものはどれもおいしかったが、人も温かかった。知らない人には決して愛想笑いをしないロシア人ですが、友人には義理堅い。今年の夏に東京に招聘された現地日本語教師の方々が、今回たくさん助けてくれて、心のこもったもてなしをしてくださいました。
学校訪問などの現地レポートはこちらをご覧ください。
https://www.facebook.com/TheJapanForum/photos/a.440746229291437.104940.415222915177102/1103485566350830/?type=3
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2016年度、日本とロシアで互いのことばを教える教師、互いのことばを学ぶ高校生が、ノヴォシビルスクとモスクワで会えることを願い、しっかりとプログラムを企画し、実施までのハードルを乗り越えていきたいと思います。
===〔報告〕=============
●JENESYS2.0韓国高校生招へい事業
韓国の高校生と日本で韓国語を学ぶ中高生の交流の中に、互いのことばが学びたくなる仕かけを工夫しました。
⇒ https://www.tjf.or.jp/jp/information/2015/inf2015_14.html
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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