今月のおいしい話!皮のうま味を利用した南米のとうもろこし料理「ウミータ」

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 わやわや 2016年7月20日

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◆◆ おいしい話あります!
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◎とうもろこしの皮を有効利用した「ウミータ」
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トマトと並ぶ夏野菜の代表格といえば、とうもろこし。日本で今出回っているのは「甘味種」と呼ばれる甘みの強い品種で、野菜に分類されていますが、とうもろこしは米、麦と並ぶ「世界三大穀物」のひとつといわれています。利尿効果が高いとうもろこしは、水分を摂りすぎてむくみやすい夏の季節には、ぴったりの食材といえそうです。

とうもろこしの原産地は、南北にまたがるアメリカ大陸。紀元前5000年頃から広く栽培されていたという、当地では非常に古くから生活に不可欠だった食材です。1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到達し、とうもろこしを持ち帰ってヨーロッパに伝わりました。

とうもろこしが日本に入ってきたのは1579年。ポルトガル人が九州に伝えたといわれています。ポルトガルの貿易船が南蛮船と呼ばれていたことから「ナンバンキビ」と呼ばれ、田畑が作れない山間部などで重要な食糧となりました。

当時食べられていたのは、現在では家畜の飼料に用いられる「硬粒種」です。やがて明治時代に北海道で、今日の主流になっている甘味種のとうもろこしが大々的に栽培されるようになったのです。

さて、とうもろこしは普通、実の部分だけを削いで食べますが、普段は捨ててしまう皮や芯の部分にも、実と同じうま味が含まれています。そこで今回は、ペルーやボリビアをはじめ南米全域で古くから食べられている、とうもろこしの皮のうま味を有効利用した「ウミータ」をご紹介します。

ウミータは、ペースト状にしたとうもろこしにクリームチーズなどを混ぜて、皮に包んで蒸した料理。皮から抽出される香りが、とうもろこし特有の香ばしいおいしさを引き立てます。

日本には、とうもろこしの実と芯を米と一緒に炊く、宮崎県・高千穂地方の「とうきびごはん」や、輪切りにしたとうもろこしで出汁をとり、具としても食べる山形県・庄内地方の「とうもろこしの味噌汁」などがあります。芯から出るおいしい出汁を活用した郷土料理ですね。

今年の夏は、定番の焼きとうもろこしだけではなく、とうもろこしの皮や芯も料理に活用して、元気に夏を乗り切ってみてはいかがでしょうか。



ウミータ レシピ
【材料】4人分
とうもろこし......4本(皮も使用するので、取っておく)
たまねぎ......半個 みじん切り
クリームチーズ......60g
バター......大さじ2
牛乳......50ml
とうがらし粉......小さじ1/2
クミン粉......小さじ1/4
黒こしょう......小さじ1/2
塩......小さじ1/2

※ 楊枝4本
※ 100円均一の店などで販売しているコーンカッターがあると便利

【作り方】
1.とうもろこしの実を削ぎ、牛乳を加えながらフードプロセッサーにかけ、少し粒が残るくらいにクリーム状にする。
2.鍋にバターをひき、たまねぎを香り立つまで炒め、とうがらし粉、クミン粉、塩、こしょうを加えてさらに炒める。
3.2に1のとうもろこしのペーストを加えてよく混ぜ、2、3分熱する。
4.3を火からおろし、少し冷ましたらクリームチーズを加え、冷蔵庫で2時間くらい冷やす。
5.さっと熱湯を通したとうもろこしの皮に、4の具を乗せて包み、楊枝で止める。
6.5を蒸し器で30分ほど蒸す。冷めたらできあがり。


〔文・レシピ:青木ゆり子(各国郷土料理研究家・世界の料理情報サイトe-food.jp運営)〕


▼ インターネットラジオ「ごちそうリミックス」
今回紹介した「ウミータ」を作るときのワンポイントアドバイスや世界のとうもろこし事情について話を繰り広げています。
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▼ iTunes「ごちそうリミックス」番組ページ
https://itunes.apple.com/jp/podcast/gochisourimikkusu/id1076774250?mt=2



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◆◆ スタッフのつぶやき
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こんにちは。毎日暑い日が続いていますがみなさんお元気ですか?

わが家のベランダでは、強烈な日差しの中、夏の花たちがグングン育っています。そんなベランダに、去年までペコリンと名付けたオジギソウがありました。

おじぎする植物なんて素敵! いつか育ててみたい、そして思いっきりおじぎしてもらいたい! 
そう願って種を植え、成長を楽しみにしていました。

ところがしばらくすると成長どころか私は植えたことすら忘れてしまったのです。しかも、オジギソウの種植えは本来5月ぐらいまで。私が種を植えたのは8月終わりでした。

私は後悔しました。
(これはダメかも...)

でもペコリンは頑張って芽を出してくれました!
そしてどんどん成長し、何度もおじぎをして、小さなポンポンみたいな花を見せてくれました。とても繊細で美しい花です。

そして種も、小さな棘に縁どられた不思議な莢に入っているのでした。オジギソウ、なんと奥深い植物。私は感動しました。

そして、それはもうペコリンを大切に育てました。
何度もおじぎをさせると株が弱って枯れると知り、触りたいのも我慢。ちょっと風が強ければ室内に避難させ、冬場はもちろん室内で管理。

だからでしょうか、本来寒さに弱く冬には枯れてしまうペコリンですが、冬の間も元気に成長しました。私の過保護ぶりは度を超して、伸びすぎたペコリンを支えるため(やめればいいのに)添木までしてあげました。ペコリンはついには2mの高さの、自立できないオジギソウになってしまいました。

密かに私は思いました。
(ちょっと邪魔かも...)

もはやオジギソウとは思えないほど成長したペコリンを、ついにベランダに出した冬。当然というか寿命というか、ペコリンは枯れてしまいました。ペットの子ワニが成長し飼いきれなくなって川に捨てた......みたいな後ろ暗い気持ちでした。ごめんね、ペコリン。

その後、ペコリンの種を蒔いたところ、いくつか芽が出て例の美しい花も咲き、冬には外でひっそりと枯れました。「身長」は20cmくらいでした。

オジギソウはブラジル原産。日本では1年草扱いですが、ブラジルでは多年草だそうです。
冬のないブラジルで、元気いっぱい育ったペコリンをいつか触ってみたい私です。(柴田)



===〔お役立ち情報〕=====

他団体が主催する、参加者募集中のイベントをご紹介します。
詳細は、各団体にお問い合わせください。

●【参加者募集中】中国語教職課程の学生による高校生対象中国語スペシャルレッスン〔8/2(火)、神田外語大学〕
https://www.facebook.com/TheJapanForum/photos/a.440746229291437.104940.415222915177102/1270739329625452/?type=3&theater

●国際表現言語学会第7回大会
〔10/1(土)~10/2(日)、兵庫県豊岡市・城崎国際アートセンター〕
http://web.uvic.ca/~hnserc/IAPL/indexJ.htm

●【募集中】第38回「よみうり写真大賞」
〔主催:よみうり新聞社、後援:TJFなど〕
http://www.yomiuri.co.jp/photograph/photogp/20160209-OYT8T50097.html



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