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わやわや 2020年3月18日
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◆◆ 開催中止のお知らせ
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▼【多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿」開催中止のお知らせ】
3月28日(日)~31日(火)に予定しておりました、多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿」(会場:大学セミナーハウス)は、新型コロナウイルスの影響を考慮して中止といたします。
開催を楽しみにお待ちいただいていた皆さまには、大変残念なお知らせとなりますが、なにとぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
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◆◆ 事業の報告
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▼『CoReCa2018-2019』を発行しました
大変遅くなりましたが昨年度の事業報告ができました。今回の特徴は昨年9月にリニューアルしたウェブサイトとの連携です。各ページのQRコードを読み込んでいただくと、ウェブサイトの各事業ページに移動し、その事業の始まりからこれまでの流れを読んでいただけるようになっています。
ご希望の方には無料でお送りいたします。下のフォームからお申し込みください。(千葉美由紀)
⇒ https://pro.form-mailer.jp/fms/cb6f70ca159870
▼ ロシアへの「図書館プロジェクト」を実施しました
サンクトペテルブルク市マヤコフスキー記念中央公共図書館に対し、日本語の図書・教材388冊を寄贈する「図書館プロジェクト」を実施し、2020年1月29日、本図書館において寄贈式が行われました。TJFからは事務局長がビデオメッセージで挨拶し、担当職員が図書館長に寄贈目録を手渡しました。(長江春子)
⇒ https://www.tjf.or.jp/information/5492/
▼ 初めて極東で日本語教師研修会を開きました
2020年1月25~26日、ロシア・ウラジオストクにおいて極東地域日本語教師研修会を実施しました。国際交流基金派遣日本語専門家のコーディネートでウラジオストク日本語教師会との共催が実現し、ウラジオストク2番ギムナジアの会場提供、現地日本人日本語教師の運営サポートなどさまざまな協力があり開催できました。(長江春子)
⇒ https://www.tjf.or.jp/information/5503/
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◆◆ お知らせ
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▼ 『アクティブ・ラーニングとは何か』(渡部淳著、岩波新書)
本著の著者である渡部淳・獲得型教育研究会代表/日本大学教授が1月20日に急逝されました。国際理解や国際交流、教師研修など多くの事業に幅広い知見からご助言をくださった渡部先生にあらためて深い感謝の意を表すとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
本著は前半で、日本の教育の歴史的背景と国際的な背景が語られます。戦前に主流だった一斉講義式の知識注入型授業から戦後まもなくの問題解決型学習へ、その後、系統主義による知識重視、詰めこみ教育の見直し、「ゆとり」と「学力」のせめぎ合いを経てアクティブ・ラーニングの提起にいたるまで、教育政策が振り子のように揺れながらどう変遷してきたか、教育現場の実態はどうであったか、国際的な流れからみるとどうか、学習者の立場からみるとどうか。読み進めるうちに、戦後の日本の教育の状況を複眼的に理解できるよう構成されています。
後半は、揺り戻しを繰り返しつつも長いあいだ定型となってきた知識注入型の授業スタイルといういわば「大きな岩」を動かすにあたって重要な道具(ツール)となるアクティビティ(学習技法)の話に焦点が移ります。アクティビティの習得をかてにしながら教師がどのように事態を変えられるのか、「自立的学習者」「自律的市民」をはぐくむことをめざしアクティビティの開発・実践・普及活動を展開する獲得型教育研究会の教師たちの具体的な実践場面を通して提言されていきます。
全編にわたって、わかりやすく、それでいて奥行きやダイナミズムのあることばで綴られています。渡部先生は、「それぞれの時代の主要な授業スタイルが、その時代を生きる教師や子どもたちの知のあり方だけでなく広く社会のあり方にまで影響を及ぼす」との考えから、教育関係者に限らず一般の人々に広く訴えかける本づくりをめざしたと書かれています。ぜひ多くの方に手にとっていただき、渡部先生が積み重ね、つくりあげてこられた専門知、実践知の世界に触れていただくことを願っています。