┌[参加者募集]───────
●トークイベント:りんごをかじろう 「 たいへんな時代を生き抜くためのイラン式7つの極意」〔6/25(土)、TJF〕
⇒ https://www.tjf.or.jp/jp/information/2016/inf2016_02.html
●當作靖彦先生研修〔7/31(日)、大阪〕
レクチャー「評価のパラダイムシフト:講義中心の教育からアクティブラーニング中心の教育への変化は評価をどのように変えたか」/ワークショップ「パフォーマンス評価、オーセンティック評価:アクティブラーニングの効果的な評価のデザインと実施方法」
⇒http://www.tjf.or.jp/jp/information/2016/inf2016_03.html
●りんご記念日寄付、まもなく受付終了
未来を担う若者へ、隣語との出会いのチャンスを贈りませんか? ご寄付とメッセージを募集中です。
⇒http://tjf.or.jp/ringokinenbi/
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わやわや 2016年6月1日
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◆◆ りんご記念日
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新しいことばや文化にふれて世界が広がっていく。異なることばや文化にふれて視野が広がる。そんな体験をされた方々に寄付とメッセージをいただく「りんご記念日寄付キャンペーン」。その人にとっての思い出の日が「りんご記念日」です。
6月にりんご記念日を迎える方々のメッセージです。
6月6日 大切なのは言葉じゃない/河合 薫さん
⇒http://tjf.sakura.ne.jp/ringokinenbi/#/06/06/k20150606/
6月12日 隣国に友を/森本 芙佐子さん
⇒http://tjf.sakura.ne.jp/ringokinenbi/#/06/12/f1380160600/
6月22日 「初心安心」ですよ。/牛島 通彦さん
⇒http://tjf.sakura.ne.jp/ringokinenbi/#/06/22/u20140622/
6月23日 いつも知らないことばかり/吉田 忠正さん
⇒http://tjf.sakura.ne.jp/ringokinenbi/#/06/23/yt20140623/
6月24日 スケールを肌で感じたい/ナッさん
⇒http://tjf.sakura.ne.jp/ringokinenbi/#/06/24/j1422337873/
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◆◆ んじゃめな!
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来日して33年の胡興智さんは、中国語を教える傍ら生け花を続けて20年。草月流一級師範の免許を持つ。花を生け続けて見えてきたものは? 胡興智さんの 「んじゃめな!」。
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◎華道を通して知った「異質」は「個性」
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ご縁があり、教室に誘われたのが華道との最初の出合いでした。稽古では、さまざまな花材が準備されていて、基本花型から自由花まで、ベテランも新人も一緒に花を生け、先生に見ていただきます。
同じ花材を使って生けても一人ひとりまったく違う作品ができるところもいいですね。花と向き合っているときは、自分が日本において「異質」であることは忘れています。そしてときに先生にほめてもらうと達成感を感じます。
生け花には美しい花だけでなく、枯れ枝など異質な材料もよく使われますが、花と異質なものとが互いに美しさを引き立て合い、素晴らしい作品ができ上がる。このように、「異質」「違い」を超えた「個性」を大切にする日本の伝統文化が存在することを、もっと外国人にも知ってほしいと思います。
◎まずは自分の文化を知ることから
日本で外国語を学ぶ人たちは、外国の文化は熱心に吸収するものの、自国の文化を知り、それを伝えることに消極的な人が多いようです。先日、中国語を学ぶ日本人学生たちが中国人留学生に生け花を紹介して、一緒に生けるという試みをしました。そのとき、花の茎を切った経験もない日本人学生がいて驚きました。
外国語を学び、外国人と付き合っていく上で、自国の文化を発信できなければ双方向の交流はできません。ですから、お互いにまず自分の国のことを知る必要があると思います。そして、自分の文化を伝える一つのツールとして外国語を学び、自分のことばで伝えられるといいですね。このとき、違うところに目を向けて、違いについても認識すべきだと思います。
日本に長くいると、同じことを求められることが増え、誤解も増えるようになったようなきがしますが、異文化同士、差異があることを前提で付き合わないと誤解したり、されたりすることが多いのです。「間違っている」ではなく、「違っている」ことから出発すれば、行き違いが生じたときも、すぐ相手を非難するのではなく、異文化摩擦が原因ではないかと冷静に考えることもできますし、無用な誤解も減らすことができると思います。
◎生け花を続けてきて
生け花を続けてものの見方が変わりました。例えば、枯れ枝はきれいではないと思っていましたが、異質と思えるきれいな花と共に生けることで双方の良さが出てくるのです。
このことは学生に対しても同じです。以前は個性的な学生に対して、正直ちょっと困ったなと思っていましたが、今はそれもまたいいし、その学生に助けられることさえあることに気づくようになりました。
「花は人なり」という草月の元家元の勅使河原蒼風先生のことばがあります。花は同じでも作品は違い、一人ひとりの個性が表れるという意味です。そのような生け花の心を表す言葉がちりばめられた蒼風先生の『花伝書』を中国語に翻訳し、中国で出版することは私の長い間の夢です。そのために、日々研鑽してきたいと思います。
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◆◆ スタッフのつぶやき
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長江です。昨年の今頃は韓国語の勉強に勤しんでいた私。韓国語検定の最下級に合格したところでいったん中断し、日ロ交流プロジェクトの始動とともにロシア語を独学し始めました。この4月から業務研修扱いで週1回のロシア語講座にも通わせてもらっています。
六十の手習いではないが、かなり出遅れています。もう記憶力やかけられる時間の長さでは、勝負になりません。しかし、以前ここでつぶやいたように、第2外国語で挫折した韓国語を20年後に復活させられたのは、文法規則の正面から当たっていって砕けた教訓を生かし、「迂回して近道を得る」という方法に辿り着いたからです。
難しい文法にはあまり執着しないで取りかかっていくと、わかることばが増える、進歩した気になる、もっとわかりたい、楽しいという「わくわく感」が味わえて、それが続ける原動力につながっていくのですね。
挫折というのは、この言語は難しくて私には無理だ、教師の教え方も教材も悪いと諦め、無意識に諦めた自分を正当化し、それ以上学ぶことを心情的に拒否してしまう状態だと思います。
ロシア語は完全独学で始めたから教師のせいにはできません。教材のせいにもできないように、何冊か買ってきて比べてみました。文法説明の仕方、例文や会話文の量的・内容的適切さ、単語リストの提示方法、練習問題の形式、文字の大きさやレイアウト......。
一長一短はあるが、もっともしっくりくる1冊をメインにして、他の教材のいいところもつまみ食いしながら、自分なりのノートを作る、というやり方を試みています。今のところ「わくわく感」が持続しているので、合わせて講座のほうも頑張れそうです。
学校の外国語学習の多様化と充実化をサポートする仕事に関わっていますが、どれだけの言語知識が身につけられるかよりも、新しい言語とその内包するまたは支える文化への興味・関心がもてて、その言語を母語またはコミュニケーション言語とする人びとを理解しようとする姿勢になれて、自ら学べるスキルを身につけ、生涯学習の素地をつくる、ということを目標にしています。
自分もこの年にして新しい言語の学習者になることで、少し中高生の目線に近づけて、教員の気持ちがより理解できたかもしれません。
これからも自立的学習者として生涯学習を実践していけたらと思います。ここに自分を曝け出して退路を断ち、皆さまの叱咤激励を乞う次第。
===〔お役立ち情報〕=====
他団体が主催する、参加者募集中のイベントをご紹介します。
詳細は、各団体にお問い合わせください。
●2016高等学校中国語教育研究全国大会「多様化する言語教育の中で中国語教育の果たす役割」【参加受付中】
〔高等学校中国語教育研究会主催、6/18(土)~6/19(日)、西南学院大学(福岡)〕
⇒http://www.kochuken.org/?page_id=59
●中国語教師研修プログラム【現地費用無料】
(主催:北京語言大学東京校・工学院大学孔子学院、8/1(月)~8/11(木)、北京語言大学本校)
⇒http://www.blcu.jp/chinese-seminar/program
●TJFの事業報告『CoReCa2013―2014』にご登場いただいた石森広美先生の取り組みが『生徒の生き方が変わるグローバル教育の実践』(メディア総合研究所発行)になりました
⇒https://www.facebook.com/TheJapanForum/posts/1228138467218872
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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◆発行元:公益財団法人 国際文化フォーラム
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