ぼくは小さいころから昆虫（こんちゅう）に興味（きょうみ）がありました。 ぼくが生まれた長崎（ながさき）は自然（しぜん）が豊（ゆた）かで、家のまわりにも畑（はたけ）がありましたから、放課後（ほうかご）はよく昆虫を取（と）りに行っていました。昆虫図鑑（ずかん）もよく見ていました。今は、カメ、ネコ、犬、小鳥などのペットをかっています。植物（しょくぶつ）も好きで、ときどき園芸店（えんげいてん）で鉢植（はちう）えを買います。

小学校3年のとき兵庫県（ひょうごけん）の姫路市（ひめじし）に引っ越（ひっこ）しました。そのとき、新しい学校になかなかなじむことができませんでした。その理由は、姫路にはあまり自然がなくて、外で遊ぶよりもテレビゲームをする子どもが多かったこと、クラスメートに「ことばが変（へん）だ」と言われたことなどです。そして、けがで入院（にゅういん）したのをきっかけに、「保健室登校（ほけんしつとうこう）」をするようになりました。学校に行っても「教室」ではなく「保健室」で一日をすごすのです。

中学校でも学校にはあまり行きませんでした。家族と話もせず、食事もあまりしないで、一日中自分の部屋（へや）で本を読んでいました。好きなペットの世話（せわ）もしませんでした。家族は心配していました。3年生のとき、市川高校に「推薦制度（すいせんせいど）」があって、内申書（ないしんしょ）がよくなくても、入学できるかもしれないことを知りました。そのときから、学校に毎日行って、じゅくにも通(かよ)ってがんばりました。そして市川高校に入学することができました。

高校では、弓道部（きゅうどうぶ）に入りました。弓道は作法（さほう）がきびしいですが、弓（ゆみ）を引（ひ）くとき何も考えないで「無（む）」になれるのが好きです。毎日2時間ぐらい練習していて、今は初段（しょだん）です。

弓道を始（はじ）めてから友だちもたくさんできました。3年生で部長（ぶちょう）になって、とても前向（まえむ）きになりました。高校生になって、自分で目標（もくひょう）を決（き）めて努力（どりょく）することの楽しさがわかりましたし、弓道で忍耐力（にんたいりょく）や持続力（じぞくりょく）がつきました。学校を休んだり遅刻（ちこく）したりしたこともありません。

将来の目標もだんだんはっきりしてきました。将来は獣医（じゅうい）になって野生（やせい）動物を守（まも）る仕事をしたいと思っています。人間のせいで傷（きず）ついた動物を助けたいと思うからです。