カラオケ
からおけ
Karaoke


 今のカラオケの原型は1972年頃に誕生した。プロ歌手の伴奏用テープを作ったのが始まりと言われている。1976年、クラリオンが業務用カラオケを開発し「カラオケ」と命名した。「カラオケ」は「カラ(空)」+「オーケストラ」からできた造語で、空っぽ、つまり歌のない伴奏という意味である。1980年代半ば、船舶用コンテナを改造し、コンテナ内でカラオケができる施設が登場した。その後、カラオケのできる小さな部屋、つまりカラオケボックス、カラオケルームを備えたカラオケ専用施設が増え、ブームとなった。カラオケボックス、カラオケルームには友だちや家族、同僚などと行くことが多い。またカラオケボックス、カラオケルームでは簡単な飲食ができるようになっている。1996年にはカラオケルームを備えた施設は約14,000軒、参加人口約5,700万人でピークに達した。全国カラオケ事業者協会によると、2000年のカラオケルームを備えた施設は約12,000軒、カラオケルームの数は141,000に上る。また、2000年のカラオケ参加人口は約4,900万人と推計される。駅前や繁華街には若者をターゲットにしたカラオケ店がたくさんある。料金は、店や時間帯によって異なるが、人気のあるカラオケチェーン店のひとつ「歌広場」では、昼間は1人1時間180円。週末を除いた深夜(0時~5時)は、980円で歌い放題・ソフトドリンク飲み放題となっている。最近では、電話回線を利用して曲をダウンロードして家庭でカラオケを楽しむ通信カラオケの機器も売られている。

 *全国カラオケ事業者協会『カラオケ白書2001』(2001年発行)




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