2000年10月号 日本語教師研修会に参加して |
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私は1998年に黒龍江省ハルビン市で開催された「第3回中国中高校日本語教師研修会」に参加しました。研修会に参加することで日本語教育に対する考え方がだいぶ変わりました。それまでは日本語の文法だけを生徒に教えていました。日本の文化を取り入れながら日本語を教える重要性が分かっていませんでした。でも、研修会に参加してみて、文法的に正しい日本語と日本人が実際に話している日本語とは違うこと、その文化に対する十分な理解がないと、どんなに上手にそのことばを使う能力があってもコミュニケーションがうまくいかないことが分かりました。そして、日本人の習慣や考え方などが分からないと本当の日本語を身に付けることができないと思うようになりました。研修会に参加したあと、私は日本語を日本の文化と一緒に勉強したり教えたりするようになりました。 2000年8月、私は内蒙古で開催された研修会に事務局ボランティアとしてもう一度参加することができました。いろいろな仕事をやりながら、暇な時は講義を聞くチャンスもありました。今回の研修会で感じたことは前回とはだいぶ違いました。今回はテキストの作り方、日本語の教授法、日本人の話す習慣がもっとも深く印象に残りました。特に、日本人講師が授業中に取り入れたモデル会話はとても面白く感じました。どのようにロールプレイの課題を作ったらいいのか、どのように自然な日本語を話させるのかということを学びました。今は研修会で学んだ教授法を自分の授業でよく応用しています。お蔭で教える自信がもっと持てるようになりました。 研修会の経験のほかに、国際文化フォーラムが去年から定期的に送ってくれる『ひだまり』も大いに参考になっています。内容が豊富で私たち教師にとって日本語の勉強になるし、また生徒に日本語を教える時の参考資料としても役に立っています。これからもこの小雑誌を日本語の授業に生かしていきたいと思います。 内蒙古甘旗卡第二中学
劉海峰 |