教学設計
 
第10号 2002/1
概要
日本の高校生の自己紹介文を読む。自己紹介したり、自己紹介文を書く。
目標
情意目標
日本の高校生の趣味や考えていることを知り、自分のそれと比べる。
言動目標
自己紹介できるようになる。
学習文法・文型
・ ~から~まで~で~かかります
・ ~(こと/の) が大好きです
・ ~たり~たり……
・ ~に/について興味があります
・ ~たことがあります
・ ~ようになりたいと思います
・ ~からなっています
・ ~と言われています
・ ~と呼ばれています
対象学習者
高校1~3年
(素材文: 第1冊第1課「わたしたちの夢」6頁、第3冊第5課「クラブ活動」52頁
コラム: 第1冊第1課コラム1「日本高中生理想中的职业」15頁、第1冊第2課コラム2「日本的高中课程」25頁、第1冊第3課コラム3「日本高中生的课外活动」35頁、第1冊第5課コラム5「日本高中生的外语学习」55頁)
授業のヒント
用意するもの
事前準備
-

本栏目将介绍一些以描写实际存在的日本高中生的日常生活的记述和照片为素材的、融 “日语学习” 和 “文化理解” 为一体的听解教材和有效利用这些教材的教学例子。本栏目可以作为学习高中教科书《日语》的课文及文化专栏时的补充课题或发展课题。在利用本栏目进行教学时,希望引导学生将日本高中生的日常生活、价值观、对待事物的态度等与自己进行比较,探讨彼此的异同之处。这样不仅可以加深学生对日本高中生的理解,还可以促使学生对自己的中学生活进行客观的评价。希望通过这样的教学过程,能够培养学生的听力以及以口头和文章进行自我表达的能力,同时,培养学生认识自己和理解他人时所必需的 “文化能力”。本栏目的听力教材也可以作为阅读理解教材利用。

在利用本栏目进行教学时,进入课题之前的 “诱导” 是非常重要的。在诱导阶段,要注意唤起学生的兴趣,并提示出该听解课题的内容和课题的大致目的。可以先通过让学生看照对照片中的主人公进行观察和联想。当学生对主人公展开了丰富的联想时,下一步是提示听解时所需的单词和句型。这时要注意的是,教师不要一开始就把所需的单词和句型提示给学生,最好通过提问的方式,引导学生自己表达出所掌握的词汇和句型。教师可以适当地进行补充。提示单词和句型时, 除了要考虑听解时所需要的之外,还应适当地把学生用日语进行自我表达时所需要的以及和教科书相关的项目掺加进去。

1. 導入

「何歳でしょう?」
「どこに住んでいるでしょう?」
「どんなことが好きでしょう?」
「学校で何を勉強しているでしょう?」
「家族は何人いるでしょう?」

<例>
・ 地名:東京、大阪、京都、福岡、横浜、沖縄…
・ 趣味:映画、音楽、読書、写真、ピアノ、コンピューター・ゲーム、サッカー、バレーボール…
・ 科目:国語、数学、歴史、物理、地理、音楽…
2. 聴解タスクの提示
  俊一
I (1) 何歳ですか。    
(2) 高校何年生ですか。    
(3) どこに住んでいますか。    
(4) 家族は何人ですか。    
II (5) 好きなことは何ですか。    
(6) 学校で何を勉強していますか。    
III (7) どんな部活動をしていますか。    
(8) 好きな科目は何ですか。    
IV (9) 将来の夢は何ですか。    
3. 聴解
4. 答え合わせ

(1) クラス全体で答え合わせをする。答えを確認しながら、教師は生徒に次の問いかけをする。

<優について>

  1. 横浜はどんなまちですか。何がありますか。
  2. 家族は誰と誰ですか。
  3. 優さんは、どんな外国語を勉強していますか。将来勉強したい外国語は何ですか。
  4. なぜ世界史が好きですか。
  5. 大学で何を勉強したいですか。なぜですか。
<俊一について>
  1. 沖縄はどこにありますか。
  2. 伊是名島は那覇からどれくらい離れていますか。
  3. 俊一くんは、どんな楽器を演奏できますか。
  4. 三線はどんな楽器ですか。
  5. どこから高校に通っていますか。
  6. 俊一くんはどんな音楽を作りたいと思っていますか。
(2) 教師はもう一度素材文を読み、上記(1) の質問の答えを確認する。その際に、文化的な関連項目についても適宜取り上げ説明を加えていく。

5. 比較と考察
(1)
優、俊一、自分の友人(ペアになった相手) 、自分の4者の間で、家族、高校生活、趣味、将来の夢などについて、似ているところと異なるところを考え、述べさせる。
(2)
さらに、比較・考察をして自分が感じたこと、おもしろいと思ったことについて、生徒に感想を述べさせる。この時中国語を使ってもよい。
6. 自己表現への発展
(1)
優や俊一の紹介を参考にして、生徒に自己紹介の文章を書かせる。
(2)
クラス全体の前か、優や俊一を相手に想定して、自己紹介をさせる。
作成者:矢部まゆみ (早稲田大学日本語研究教育センター講師)