1. カウンセラーの先生との出会い
私が通っている千里国際学園では、入学後、新入生全員がスクールカウンセラーの先生の面接を受けます。その時初めてカウンセラーという職業のことを知りました。カウンセラーの先生はきれいで、いつも優しいです。その先生への憧れもあって、将来カウンセラーになりたいと思うようになりました。1
中学3年生の時、同級生の何人かと話が合わなくなってきました。同じ頃、家庭と学校の考え方の違いにとまどうようになりました1。学校では自分の意見を言うことが必要だと教えられ、相手の年齢に関係なく、みんな自分の意見を主張します。でも、家庭では自分の意見を言うことが許されず、親や年上の言うことに従わなければなりません2。だから、私は家で押さえつけられていると感じるようになりました1。それが関係しているかどうかわかりませんが、そのうち、何もかもが嫌になりました3。中学3年生の終わり頃から、突然涙が溢れだして止まらなくなることが時々ありました。そういう時はカウンセラーの先生の部屋に行っていました。先生は、理由を聞かないで4、私が泣くのをそっと見守ってくれました。
今でも親とけんかしたことをカウンセラーの先生によく話します。先生は私の言い分を聞いてくれたうえで5、親の考えていることを教えてくれます。私はカウンセラーの先生に何でも話せて、自分の弱いところを見せることができます。カウンセラーの先生は私が最も尊敬する人です。
2. 目標はスポーツカウンセラー
私にとって、スポーツは息をしていることと同じくらい自然なことです。幼稚園の頃バドミントンと水泳を始めてから、中学校ではトライアスロン、高校ではバレーボール、サッカーと、いろいろなスポーツを経験してきました。そして、ますますスポーツが好きになりました3。スポーツは、喜びや悲しみ、緊張感、自分の力不足、チームワークや友達の大切さ、人のことを思いやる心など、多くのことを教えてくれると思います。
私は毎年、APACというインターナショナルスクールのスポーツリーグに出場して、これまでにいろいろな賞をもらいました。でも、今年は受験生なので、出場することができません。悔しくて泣いてしまいました。その頃、カウンセラーの先生から、アメリカの有名なプロゴルファーにはスポーツカウンセラーがついているという話を聞きました。私は、学校のクラブのことでもこんなに悔しいのだから、プロのスポーツ選手の悩みはもっと大きいと思いました。私は、いろいろなスポーツを経験しましたし6、スランプにも苦しみました。その経験をいかして、スポーツカウンセラーになりたいと思うようになりました1。そうすれば、大好きなスポーツを一生続けることもできます。
勉強は、どちらかといえば嫌いですが、スポーツカウンセラーになるという目標を目指して頑張っています。まず日本の大学で臨床心理学を勉強して、そのあと、アメリカの大学院に留学するのが夢です。