回転寿司の出現
寿司は、江戸時代から親しまれてきた日本を代表する料理ですが、それは高級なイメージがあり、ふだん気軽に食べることはできませんでした。
ところが、1958年に東大阪市で回転寿司が生まれ、日本の食の世界に一大ブームを引き起こしました。理由は三つあります。一つ目は、ベルトコンベアーに乗って目の前にやってくる寿司を自由にとって食べる気楽さです。二つ目は、その食べた皿の種類と数によって値段が決まるという明朗な会計システム、そして、三つ目は、何といっても、値段の安さです。
こうして、回転寿司は、カレーライスなどと並んで、日本の子供たちの大好きな料理の一つとなりました。
ここで、おもしろい実験結果があるので紹介します。
ふつう、回転寿司を食べる量は、一人平均10皿といわれていて、これは一般の寿司屋の2.5人前に当たりますが、この回転寿司の回転を止めるとどれくらい食べられるかという実験が行われました。結果は、一人平均4.5皿でした。どうやら、寿司の回転は食欲を増進させる効果があるようなのです。
ところで、回転寿司のベルトコンベアーに乗って回っているのは寿司だけではありません。サラダやデザート、さらには、ジュースなどの飲み物まで回っているのです。こんなところが、子供たちの気持ちを引きつけたのかもしれません。
【問題】
次の
各文の
内容が、
文章の
内容と
合っているものには○、
合っていないものには×をつけなさい。
1. 日本の寿司は、昔は高級なイメージがあったので、特別の日にしか食べられませんでした。
2. 回転寿司の誕生で、誰でも寿司が気軽に食べられるようになりました。
3. 回転寿司は好きなものが自由に食べられ、値段も分かりやすく、しかも安かったので、大きなブームになりました。
4. 日本の子供たちは、回転寿司がいちばん好きです。
5. 一般の寿司屋で一人が食べる量の平均は、回転寿司店の4.5皿に相当します。
6. 回転寿司が食欲を増進させる理由は、寿司だけではなく、いろいろな食べ物が回っているからです。
1. どうやら~ようだ:好像是~、大概是~
2. ~かもしれない:也许~、可能~、说不定~
3. ~によって…が決まる:由~来确定
4. ~に当たる:相当于、等于