2007年7月 No.31号掲載
何を踏む?
何を踏む?
文中に、「場数を踏む」という表現が出てきます。「踏む」を使った慣用句はほかにもいくつかあります。( )には下の選択肢の中のいずれかが入ります。何が入るのか想像してみましょう。
- ( )を踏む:どうしようかと迷まようこと。ためらうこと。
- ( )を踏む:ひどく怒ったり悔くやしがったりすること。
- ( )を踏む:危険な状況に臨むこと。
- ( )を踏む:前の者と同じ失敗をすること。
- ( )を踏む:世間に出て苦労すること。
- ( )を踏む:きわめて危険なこと。
【選択肢】
地団駄、二の足、塩、前轍、虎の尾、薄氷
地団駄、二の足、塩、前轍、虎の尾、薄氷
- 二の足を踏む。
- 地団駄を踏む。
- 薄氷を踏む。
- 前轍を踏む。
- 塩を踏む。
- 虎の尾を踏む。
【補足】
- 二の足とは、二歩目を意味します。一歩目は踏み出したものの、二歩目が出せないことから、ためらうことのたとえとして使われます。
- 怒ったり悔しがったりして、激しく足を踏み鳴らすことです。
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- 転倒した前の車の轍(車輪の跡)を踏むことから、前の者と同じ失敗をすることのたとえとして使われます。
- 「塩」は、世の中の苦労の比喩として使われることがあります。
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これらのことわざや慣用句には、中国から伝わってきたものがいくつもあります。みなさんもすぐにわかったのではないでしょうか。参考までにそれぞれにあたる中国語を記すと、「踌躇不前」「暴跳如雷」「如履薄冰」「重蹈覆辙」「饱经风霜」「若蹈虎尾」といったところです。