2012年度 入賞・入選作品
「ひっぱる手と進む君」
有坂はるな
メッセージ
その目で何を見ているんだろう?何を考えているんだろう?何を感じて、どう描きだすだろう… 削られたえんぴつを紙にすべらせる音がとなりでしている。横にいるのに彼女はどんどん先に進んでゆく。 追いつけそうで届きもしない彼女。楽しそうに努力する彼女。私にとってあまりに大きな存在で。「追いつきたい」「負けたくない」そう思うとがんばれる。彼女はいつも私の手をひいている。悩んでいるひまなんてないくらい彼女にひかれつづける。
主人公について
彼女とは小学生からの大親友です。2人とも美術の勉強をするため地元から少し離れた高校に通っています。ずっと同じ歩幅で成長していると思っていた彼女が最近はどんどん前へ進んでいってしまう気がします。彼女の見ているもの、思い、考えをもっと知りたくて、彼女を選びました。