■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
わやわや 2017年5月17日
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
◆◆─────────
◆◆ Oh My Gochi
───────────
初めて食べたあの味、忘れられないあの味......。そうした味の思い出をもっている人は多いと思います。そして、ただおいしかった、まずかった、というだけでなく、そのときいっしょに食べた人や光景などが脳裡に浮かんでくるのではないでしょうか。このコーナーでは、もう一度食べたい味(My Gochi/マイゴチ)と、それにまつわるエピソードをお届けします。
今回のOh My Gochiは、慶應義塾大学経済学部教授でドイツ語を教えている境一三さん。学部生時代、ドイツで哲学を勉強するために、ミュンスター市の大学に留学しました。そこで、出会ったGochiは......。
*...*...*...*...*...*...*...*...*...*...*...*...*...*
ドイツ留学時代に出会ったメットヴルスト
*...*...*...*...*...*...*...*...*...*...*...*...*...*
ドイツの多くの町では、毎週決まった曜日に、教会前の広場などで市が立つ。そこには、野菜・果物だけでなく、ハム・ソーセージ、精肉、チーズ、鶏卵、パン、香辛料から花卉(かき)にいたるまで、色とりどりの新鮮なものが並ぶ。散歩がてら、屋台を覗いてまわるのはとっておきの楽しみである。
肉屋のガラスケースには、何十という種類のハムやソーセージが並ぶが、その中にぼくの大好物がある。Mettwurst メットヴルストだ。これは、豚の生肉を挽いて香辛料を加えソーセージ状にしたものだが(軽く燻製したものもある)、これを Brötchen ブレートヒェンという直径10センチくらいの白パンを水平に半割にしたものにペーストのように塗って食べるのだ。旨い。タマネギを角切りにしたものを載せて食べるとなお旨い。
これは、パン屋のオープンサンドを売っているコーナーに置いてあることもある。その場合は Mettbrötchen メットブレートヒェンという名で出ているのが一般的か。生の挽肉が口の中でほどけ脂身が溶ける。まるで、マグロの中トロのように。
牛肉の挽肉に薬味を刻み込んだタルタルステーキならともかく、豚肉は寄生虫がいて危険ではないかと言うなかれ。これは、それ用に注意深く育てられた豚の新鮮な肉で作るのだ。
貧しかったドイツでの学生時代、パンにチーズとソーセージの薄切りがあるだけで幸せだったが、たまにこのメットヴルストにありついたときの嬉しさといったらなかった。今でも、出張でドイツに立ち寄るときは、空港や駅のパン屋で、ついこれを探してしまう。
◆◆─────────
◆◆ スタッフのつぶやき
───────────
こんにちは、柴田です。
季節はずれの話で恐縮ですが、この冬はついにやりました!
念願のシクラメンを買ったのです。
こんもりした葉っぱ、スラリと伸びた茎、可憐な花。
これがベランダにあればどんなにステキでしょう。と長らく夢見ていました。
そんなのさっさと買えばいいじゃんって話ですが、買うなら素晴らしい鉢を! と自らハードルを上げ過ぎて、何年も買えずにいました。(いつも気づいたら春になってた。)
そこで今年は早々に決断し、真冬に(わざわざ)旅先で買い求め、それはそれは大事に育てました。私が買ったシクラメンは寒すぎてもダメ、室温でもグッタリ、でも太陽は大好きという面倒なタイプ。そのため日中はベランダの一番日当たりの良い場所で日光浴、日が落ちると室内へ。でも暑すぎないよう寒々とした玄関に置き、朝日と共にまたベランダへ。
少しくらい寒くても大丈夫だよ~という家族の声は黙殺し、花ガラも毎日処理、一冬、心血を注ぎました。その結果、5月だというのにまだ花が咲いてます!
これからも気を抜かず、難しい夏越えを成功させ、さらに大株へ育て上げ、来年また皆様に(頼まれもしないのに)ご報告したい! という密かな野望を抱いている次第です。
調べてみると、シクラメンの和名は「篝火花(かがりびばな)」。
うんうん、美しくはかなく、なんて相応しい名前でしょう......。うっとりしたその後に、
「豚が根茎を食べることから、英語でsow-breadともいい、その訳語で「豚の饅頭」とも呼ばれます」。
ちょっとなに。ブタのまんじゅうって。ひどい。
でもその時、以前実家にあったシクラメンの花の蕾が、飼っていたシマリスに食べ尽くされ壊滅したのを思い出しました。シクラメンって、きっと動物には美味しいんですね(笑)
===〔お役立ち情報〕=====
他団体が主催する、参加者募集中のイベントをご紹介します。
詳細は、各団体にお問い合わせください。
●【参加者募集】第2回日本語教育ワークショップ「授業に『めやす』を取り入れよう!」
21世紀型スキルを身につける日本語授業のつくり方を学べます。〔主催:甲南大学国際交流センター、協力:TJF、6/3(土)13:00-16:00、甲南大学岡本キャンパス、無料〕
⇒ https://drive.google.com/open?id=0BxjJmQ-k3WVBd2lETF80MzZkV1k
─────────────────
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━
◆発行元:公益財団法人 国際文化フォーラム
◆発行責任者:水口景子
◆編集:千葉美由紀、森亮介、沈炫旼
◆お問い合わせはこちら
メール: wayawaya@tjf.or.jp
━━━━━━━━━━━━━
Copyright(c) The Japan Forum