自宅の作業場で(中学3年生当時)
フェイクフードのアクセサリーを作って売ったり、大量に仕入れた材料を小分けにしてネット販売したりしている、高校3年生の宮里日菜乃さん。スイーツデコと出会ったことで世界が広がった。
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◎ひとりきりの時間がスイーツデコで充実!
小学生のときから胃腸が弱くなり、学校を休みがちになりました。そんなとき、たまたまテレビのニュースでスイーツデコを知りました。インターネットで検索したら、材料や作り方がわかって、ためしに100均の紙粘土で作ってみたら楽しくて......。もともと食品サンプルが好きだったので、すぐにはまってしまいました。外出もままならなかった私にとって、スイーツデコ作りが支えになりました。
その頃は6時間でも7時間でも休憩なしで作ることがあったり、何を見てもスイーツデコにつなげて考えたりしていました。例えば、レンゲを見たら「ここにラーメンを入れてみよう」とか、小さなココット皿を見ると「ティラミスやクレームブリュレを作ったらかわいいな」とか......。
◎新たな世界、人との関わり
作り始めて半年後、デパートで開かれるイベントの委託出展者を募集していたので、応募してみると合格! 1年後には憧れのデザインフェスタにも出展! ブログを見た人にスカウトされて、お店に作品を置いてもらったこともあります。
また、スイーツデコのことを書いたブログを通じて友だちもどんどん増えていきました。メールやテレビ電話で連絡をとってスイーツデコの情報交換をするだけでなく、実際に会って一緒にイベントに行ったり、買い物に行ったりもしました。学校の人間関係がうまくいかず、悩んでいたことが嘘のようでした。
◎高校生ビジネスのスタート
通信制高校に進学後、しばらく作品作りはしていなかったのですが、最近また作り始めました。そして先日、ずっとなりたかった個人事業主になったのです! 材料を仕入れるのも、銀行に口座を開くのも、個人事業主のほうが信用されるんです。将来はもっと大きな事業をやりたいので、今から法律の勉強や確定申告の練習をしています。将来は海外でも商品を売ったり、ワークショップを開いたりしたいと思っています。