生徒を連れて日本縦断! 文相根(ムンサングン)さん

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文相根(ムンサングン)さんは釜山の高校で日本語を教えて20年。この1月、生徒4人を連れて日本を縦断しました。外国語教師は国際交流の最前線にいるという文相根さんの「んじゃめな!」。

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◎生徒を連れて日本縦断!
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ずっとずっとやりたいと思っていたんです。生徒を連れて、釜山からフェリーで福岡に入り、そこから新幹線や電車を乗り継いで北海道まで日本を縦断する旅行を。ようやく今年の1月に実現しました。

なぜ南北を縦断するのか。それはまず日本の広さ......南北に伸びていることを体で感じてほしいから。そして、いろいろな日本を見てほしい。そのためには、飛行機で楽に移動するのではだめなんです。

本当は、日本語を勉強している生徒を連れていきたかったのですが、今回は自分の息子と友だち2人、3月から日本語を勉強する自分の生徒の計4人を連れていき ました。このうち2人は少し日本語にふれたことがありますが、2人は全く知りません。日本語ができたらもっとおもしろかったと思いますが、できなくてもい いと思ったのです。日本を体感してくれれば、それでいいと。

今回の行程は8泊9日。船で18時間、新幹線、鉄道、バスの乗車時間は合計 50時間以上。そしてかなりの距離を歩きました。これまで楽な旅行の経験しかなかった生徒たちにとって非常に苦しかったでしょう。でも、井の中の蛙だった 生徒たちが、身をもって日本の大きさを感じ、驚いていました。釜山からソウルまでは四百数十km。それに対して福岡から札幌までは2,300kmぐらい。 6倍ですから。そして何よりも、行く先々で出会った日本人たちがみんな親切で、秩序を守ることに驚いたようです。

国際文化フォーラムで韓国語を学んでいる日本の高校生と交流したときには、自分たちよりも韓国の歌や文化に詳しいことに驚いていました。驚きの連続ですね。

今回の旅行では生徒たちの日本語や日本への関心は高まり、ぜひ友だちをつくりたいと思うようになりました。高校生活では悩みも多いし、辛いこともたくさんあ るでしょうが、この旅行がこれからの高校生活を頑張れる、いいきっかけになると思っています。私はそんな生徒の姿を見られれば嬉しいです。この旅行を周り の人たちにも勧めようと考えています。