りんご記念日応援団石山雄太さん

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中国京劇院所属で唯一の外国人京劇俳優、石山さんが感じた懐かしさ。
実はふるさとに魂が舞い戻っただけなのかもしれない。

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▼いくつもの「初めて」
初めて見た京劇の孫悟空の演技に魅了されて30年になる。
京劇役者になろうと思い立ち、まずは中国語を学んだ。
初めて習った一言はたしか「お久しぶり(好久不見)」。初めてなのに久しぶりというのもおかしなものだが、その後中国に初上陸した時、初めてというよりなんだか久しぶりのような変な気がした。

京劇の道に入ったが、初舞台のことはあまりよく覚えていない。
正式に孫悟空の役を習い始めたときにもなぜか初めての興奮はなく、どこか久しぶりの安心感だった。だが演じるときにはまるで初めてであるかのようにいつも心躍る。
初めて満場の拍手をもらった時のことは忘れられない。自分も観客も誰もが満足する演技は難しい。だからこそ成功体験は得難い。
これからどんな「初めて」に出会うのか楽しみだ。