2001年2月号 「忘れられないこと」を読んで |
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昨年5月に内蒙古自治区甘旗卡第二中学で第1回校内スピーチ大会が行われました。その時のスピーチ原稿の一つ「忘れられないこと」を読んで、日本の関東国際高校の中国語を学んでいる2年生と韓国語・ロシア語を学んでいる1年生が感想文を寄せてくれました。
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忘れられないこと
刘瑞(Liú Ruì)
私が小学生の時、家が貧しくて学校をやめそうになりました。学校が始まる前、父は外から嬉しそうな顔をして帰ってきました。うちに入ると私に「あなたは勉強し続けることができます。」と言って、ポケットからたくさんのお金を出しました。5元、2元、1元もあります。あわせて45元です。その時、私はなんとなく泣きそうになり、父の様子を見ているうちに私は大きな声で「お父さん、ぼくは勉強しないで、家でお父さんとお母さんを手伝って働きます」と言いました。父はしばらく黙っていて、手を私の顔の上に乗せて「勉強しなくてはだめですよ。私は小さい時、家が貧しくて学校へ行けなかったんです。とても後悔しています。そのため私は思い切って自分の子供を学校へ行かせます」と言いました。それからまた「あなたは自分の夢を実現するだけではなく父の代わりに希望を達成してほしいんだ」と言いました。私は涙を流して大きくうなずきました。この事は今でも覚えています。私は努力を怠る度にこの事が私の頭に浮かんできます。そして、自分に「あなたはどうしたんでしょうか、父の希望があるんですよ」と言い聞かせます。だから、私は毎日しっかり勉強しています。父はまた、私のために一生懸命に働いています。しわもだんだん多くなっていきます。私も高校3年生です。けれども、この事はずっと私に生活の力をくれています。 |