2001年10月号 学園祭 |
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勉強の秋、スポーツの秋、そして学園祭(「文化祭」とも言う)の秋。千葉県大妻多摩高等学校2年1組の伊藤なつき、神田絵里、酒徳幸奈(写真)、村井美華、原甲子、深澤ゆかり(敬称略)の6人が“中国班”を結成し、9月の学園祭で「中国文化」についての研究成果を展示しました。展示は大好評を得ました。この研究をきっかけに、6人はますます中国文化が好きになり、ハルビン市の第四十中学の生徒と文通を始める予定です。 |
クラスで話し合った結果、今年の文化祭のテーマは「世界の十七歳について」に決定しました。私たちの年齢であると同時に、今日本で最も問題になっているのがこの年齢です。バスジャック、様々な傷害事件、そして殺人。このようの悪質な事件を起こし、危険視されている十七歳。しかし、これからの日本を背負っていかなければならないのも、私たち十七歳です。そこで今回私たちは、ほかの国の十七歳を中心とする高校生の生活や思いについて調べ、私たちはこれからどうあるべきなのか考えようということになりました。そして、アジアからは中国とインド、ヨーロッパからドイツ、アフリカからエジプトを選び、調べることになり、私たち6人は、日本にいちばん近く、また興味深い中国について調べることになりました。 今回、中国の高校生について調べ、まず驚いたのは、学校にいる時間の長さです。朝6時半頃から夜7時頃まで学校があるということ、そして、2週間に1回しか休みがないということには、本当に驚かされました。中国では学校が終わるとすぐに家に帰るというのにも、これで納得できました。また、中国の大学受験では、試験で90パーセントの点数をとらなければ、いい大学に入ることができないということなので、勉強がとても大変だと感じました。このことから、中国の高校生は勤勉で少し近よりがたい印象を受けましたが、休日は映画や買い物をして楽しむというところは、私たちとあまり変わらないということに、少しうれしさを覚えました。また、中国の高校生が書いた作文を国際文化フォーラムの方に見せて頂き、自分の意見をしっかり持っているという印象を受けました。日本人はよく優柔不断ではっきりしないと言われます。私も自分の意見や夢を自信を持って言うことができません。しかし、作文には、きちんとした意見や夢が書かれてあり、そんな風に自分の意見を述べることのできる中国の高校生を羨ましく思いました。 また、中国では、日本の歌やドラマやアニメが知られているのに対し、中国のものが日本に入ってくることが少ないという現状を残念に思いました。私たちもそうですが、日本人は中国について知らなすぎる気がします。古くから関わりのある中国という隣の国を私たちはもっと知るべきではないでしょうか。そのためにもっと中国に関するものを、日本はもっと取り入れるべきだと思います。そうすれば、日本と中国はお互いをもっと近い国と感じることができるようになるのではないでしょうか。 今回の文化祭で中国について調べ、もっと自分の意見、意思をしっかり持つべきだということ、また中国という日本の隣にある国をもっとよく知り、関わりを持っていくことが必要だということを思いました。そうすれば、新しい何かをつかむことができるように感じました。 酒徳幸奈
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