第6号 2001/2 なぜ学校に行くの? |
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概要座談会形式の素材文を読んで、学校に行く意義や勉強について考える。
目標情意目標学校の勉強はどのように役に立つのか、学校で学べることは何かなどについて考える。
また、勉強の意味について考える。 言動目標座談会で発言の仕方を学ぶ。
賛成意見、反対意見を理由を付けて言えるようになる。 学習文法・文型
・~と思います
・~のは、~という理由からです ・~くらいは~ておかないと ・~なかったら~なかった ・~ほうがいい ・~という考えに賛成です ・~なんて、~ ・~なったら~ばいい ・~し、~し 対象学習者高校1~3年
授業のヒント用意するもの事前準備-
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1. 素材文を読ませる前の導入例初めに素材文のテーマ「学校」について考えさせましょう。例えば、「学校の好きな人」「あまり好きじゃない人」と聞いて、挙手させてみましょう。元気に手が挙がらなかったら、迷っているのでしょうから、「では、どちらでもない人」と聞いてみてください。これらの活動を通して、好きな理由、嫌いな理由も聞きましょう。 充分に意見を出させるために中国語で発表させてもいいでしょう。その際、素材文を読むために必要な知識や新出語彙に関連する話題が出たら、その都度説明を加えたり、新しい語彙を導入したりするなど、すぐに素材文が読めるように準備しておきます。そして、生徒に「学校とは自分にとって何なのだろう」というテーマについて考えさせてから、素材文を読ませます。 |
2. 素材文の内容を理解させる指導例(1) 会話の中で使われている縮約形や音変化について説明し、本来の長い形に直させて確認しましょう。 <例> (2) 内容について、生徒に質問しながら、確認しましょう。 <発話例>
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3. 意見の述べ方を練習させる指導例「意見の述べ方」について、素材文の中で、どのような表現が使われているか、生徒たちに探させましょう。 相手に意見を求められたら、「そうですね」と言って、相手の言葉を受けています。相手の意見に賛成の場合は、「私もそう思います」「その通りだと思う」「○○さんの意見に賛成です」「なるほどね」などが使われています。このほかに「同感です」と言うこともできます。相手の意見に反対の場合は、「そうかなあ」「そうでしょうか」などが使われています。この時は、相手の意見を尊重しているという態度を示すことも大事です。自分の意見を述べるときには、「~じゃないでしょうか」「~だと思います」などが使われています。 次に、「反論の輪」のゲームをして、反対意見を言う練習をさせましょう。まず、生徒を輪になって座らせます。最初の人にテーマを選ばせて、「相手の話を受けて言い始める」「反対理由を言う」「提案する」「次の人を指名する」という順序でどんどん続けます。マイクを回すなどして楽しく練習させましょう。できるだけ、おもしろい理由・提案を考えさせてください。 <例>テーマ:ペットにする動物を決める
このほかにも、いろいろなテーマを考えてみてください。
例1) みんなでお金を出し合って宝くじを買ったら1,000元当たりました。何に使うことにしますか。 <参考資料:『大学生のための日本語』産能短期大学日本語教育研究室編> |
4. まとめ習った表現・語彙を使って、「なぜ学校に行くのか」について意見を述べさせましょう。「反論の輪」での練習を思い出させ、前の人の発言を上手に受けられるように注意してください。 |