教学設計
 
第6号 2001/2
概要
座談会形式の素材文を読んで、学校に行く意義や勉強について考える。
目標
情意目標
学校の勉強はどのように役に立つのか、学校で学べることは何かなどについて考える。
また、勉強の意味について考える。
言動目標
座談会で発言の仕方を学ぶ。
賛成意見、反対意見を理由を付けて言えるようになる。
学習文法・文型
・~と思います
・~のは、~という理由からです
・~くらいは~ておかないと
・~なかったら~なかった
・~ほうがいい
・~という考えに賛成です
・~なんて、~
・~なったら~ばいい
・~し、~し
対象学習者
高校1~3年
授業のヒント
用意するもの
事前準備
-
1. 素材文を読ませる前の導入例
2. 素材文の内容を理解させる指導例

(1) 会話の中で使われている縮約形や音変化について説明し、本来の長い形に直させて確認しましょう。

<例>
「~と思ってます」→「~と思っています」
「~じゃないんだから」→「~ではないのだから」
「~んです」→「~のです」
「~思ったんだけど」→「~思ったのだけれど」
「将来のためっていうより」→「将来のためというより」
「過ごすってことが」→「過ごすということが」
「~なんじゃないでしょうか」→「~なのではないでしょうか」 など

(2) 内容について、生徒に質問しながら、確認しましょう。

<発話例>
  1. 「4人の高校生の性別が分かりましたか。それぞれ将来どんなことをしたいと思っていますか。」
  2. 「高校を「社会に出るための準備をするところ」と考えている人は誰ですか。この意見について、あなたはどう思いますか。」
  3. 「4人の中で、あなたの考えに近い人はいましたか。どの人ですか。」
3. 意見の述べ方を練習させる指導例
<例>テーマ:ペットにする動物を決める
司会
「ペットにするには、どんな動物がいいでしょうか。Aさん、どうですか。」
A
「そうですね。子豚なんかどうでしょうか。Bさん、どうですか。」
B
(相手の話を受けて、言い始める) 「そうですね。
(反対理由を言う) でも、子豚はたくさん食べますよ。
(提案する) 猫なんかどうでしょうか。
(次の人を指名する) Cさん、どうですか。」
C
「そうですね。でも猫は、~」

例1) みんなでお金を出し合って宝くじを買ったら1,000元当たりました。何に使うことにしますか。
例2) クラスのシンボルマークを決めたいのですが、どんなマークがいいでしょうか。
例3) 中国で一番いい観光地はどこでしょうか。



<参考資料:『大学生のための日本語』産能短期大学日本語教育研究室編>
4. まとめ
作成者:松田みゆき(島根大学非常勤講師)