第12号 2002/7 将来の夢 |
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概要ある高校生の夢についての素材文を読み、自分自身の夢について考えたり、クラスメートの夢について理解を深めたりする。
目標情意目標日本の高校生、未知と勘太の夢について知り、夢を持って高校生活を送っている彼らを共感的に理解する。
自分自身を見つめなおしたり、身近なクラスメートについて理解を深めたり、自分の夢について考えたりする 言動目標素材文を読み、自分の夢について書く。
学習文法・文型
・~たいと思う/と考える
・なんて~だろう ・~ことにする ・~ようになる ・~ように…… 対象学習者高校1~3年
授業のヒント用意するもの事前準備授業をする少なくとも1日~2日前に、未知と勘太の写真を教室の壁に張り、生徒に見ておくように伝える。見る際に興味を持ったこと、疑問に感じたことなどをメモしておくように指示する。生徒の観察力や想像力を引き出すために、予め中文説明の部分を隠してもよい。
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1. 授業の始めに生徒に未知と勘太を紹介する未知と勘太の写真を見せながら、教師が次のように説明したり、問いかけたりする。できるだけ、生徒との問答を重視し、一方的ではなく、双方向的に話を進めていくようにする。また、予め日本の地図を用意して教室の前に掲示しておく。地図がなければ、地図を黒板に書く。ただし、地名は書かない。 ◆写真1「牛の世話」
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2. グループで話し合わせ、発表させる生徒をグループに分け、写真1~10を各グループに1枚ずつ配る。生徒はそれぞれの写真について観察して発見したこと、感じたこと、疑問に思ったことなどを記録し、グループ代表が最後にクラス全体に発表する。 生徒が写真を見ながら意外な点に注目し、関心を持つことが大いにある。教師は事前に写真の説明や素材文、関連情報を読んでおき、生徒の質問に対して適宜対応する。手元に情報がない、または情報があっても生徒に調べさせたい場合は、調べる方法を示したり、『ひだまり』編集部に質問の手紙を書かせたりしてもよい。 ここでの目標は、学習者が具体的な人物像や、主人公の具体的な生活場面に興味・関心を持ち、もっと知りたいという意欲を高めること、考えたことを日本語で表現する動機を高めることである。 |
3. 素材文を読ませる内容理解のための質問を提示し、その答えを探しながら素材文を読むように生徒に指示する。 <未知さんについての質問例>
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4. 3の質問に答えさせる生徒に質問に答えさせることで、素材文の内容理解だけでなく、主人公の人物理解も促すことができる。 |
5. 大事な文型や語彙について適宜説明をするすでに学んだ文型や語彙の復習をしたり、新しい文型や語彙の学習と結びつけてもよい。 |
6. グループで話し合わせ、発表させる素材文を読んで得た情報をもとに、未知と勘太の現在の興味や将来の夢について思ったことを話し合わせ、出てきた意見を教師は板書する。 |
7. 手紙を書かせる未知または勘太宛てに手紙を書かせる。手紙には以下の内容を含ませる。時間がない場合は、6を宿題とし、7と8を次の時間の学習内容としてもよい。
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8. 話し合わせるお互いの将来の夢について話し合わせる。クラスメート同士の相互理解を深める。 |
9. 意見を述べさせるクラスメートと話した感想や、お互いの相違点・共通点、新しく発見したことなどについて述べさせる。 |