第14号 2003/1 目標に向かって |
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概要ある高校生の目標についての素材文を読み、自分と比較したり、自分の身近な人々の職業について理解を深めたりしたことを、表現する。
目標情意目標日本の高校生、有真の写真を見たり、素材文を読んだりすることを通して、有真がどんな目標を持っているか、どうしてその目標を持つようになったのかなどについて理解する。
それをきっかけに生徒の身近な人々の職業についても理解を深める。 有真の生き方や目標や考えていること、今頑張っていることなどと比較しながら、自分自身について考えを深め、表現する。 言動目標教科書で習った語彙や表現、文型を復習し、定着を図る。
読解力と表現力を高める。 学習文法・文型
・(動詞)ようになる
・~なければならない ・(形容動詞)になる ・~ないで…… ・~うえで…… ・~し、…… 対象学習者高校1~3年
授業のヒント用意するもの事前準備授業の1日~2日前に、写真を教室に張り、それらを見て、興味を持ったことや疑問に感じたことをメモしておくように指示する。生徒の観察力や想像力を引き出すために、中文説明を隠しておくほうがよい。また、教師は、写真の説明や関連情報、授業のヒントを読み、足りない情報があれば、調べておくことが望ましい。 |
1. 写真を見せながら問いかけを行う写真を見せながら生徒に問いかけを行い、生徒の興味を喚起すると同時に、内容に関係する語彙を導入する。 <発話例>◆写真1 「自宅前で」
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2. 生徒に素材文を読ませる素材文を黙読させ、そのあと、内容理解・確認のためのタスクを行う。 <内容理解・確認のためのタスク>次の文の内容が正しいかどうかを答えさせる。正しくない場合は、正しい内容は何かを発表させる。
【答え:(1) × (2) ○ (3) × (4) ○ (5) ○ (6) × (7) × (8) ○ (9) × (10)×】 次の質問に答えさせる。
生徒の学習レベルが高ければ、タスクを音声情報として与えると、聴解の練習につながります。各問題を解くにあたって、未習の語彙や文型は意味を教えて、内容を理解するのを助ける(未習の文型について細かい文法の説明は必要ない)。 |
3. 身近な人にインタビューさせる宿題として、生徒に身近な人(3~5人)に、職業についてインタビューさせる。
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4. グループで話し合わせる次の内容について、グループで話し合わせる。
グループでの話し合いの時には、教師が各グループを回り、話し合いがうまく進んでいるどうかを確認する。うまく進んでいない場合は、教師が問いかけを行ったり、母語で話し合うよう指示したりする。話し合いの代わりに、自分のことやグループの中の一人について発表させてもよい。このタスクは、作文「将来の夢」を書かせる前に、生徒の考えをできるだけ深めるように導くためである。 |
5. 作文を書かせる「将来の夢」について作文を書かせる。まだ自分の夢がわからない、という生徒には、夢の代わりに、今興味を持っていることは何なのか、そして今、どんなふうに考えているのかなどを書かせたり、インタビューした中で参考になったことや考えたこと、思ったことなどについて書かせる。 |