教学設計
 
第19号 2004/4
概要
幼少期から現在までを振り返った文章を読み、内容を理解する。
目標
情意目標
(1)共同作業による達成感を味わい、生徒同士の協力関係をつくる。
(2)主人公の悩みや葛藤、成長の過程を知り、自分を振り返る。
言動目標
(1)読む:予測・検証型の読解力を身に付ける。
(2)話す:読み取った内容を分かりやすく相手に伝えられるようになる。
学習文法・文型
受身形 「れる」「られる」
対象学習者
高校1~3年生受身形を学習したあとに行うと効果的
授業のヒント
用意するもの
素材文(別紙)を各グループの人数分
事前準備
・クラスをAグループ、Bグループ、Cグループの三つに分けて座らせる。
・これまでの『ひだまり』についてきた関連の写真も貼っておく。)
班级人数太多活动不开的时候,也可以分成3人1组。
1. 導入
<発話例>
教師
「この人は男の人でしょうか。女の人でしょうか。」
「何歳くらいだと思いますか。」
「趣味は何だと思いますか。」
「この人には悩みがあります。何だと思いますか。」

让学生对主人公[知弥]的形象产生丰富的联想。为开展后面的活动创造足够的动机,教师先不要把答案告诉学生。

2. 読解作業
(1)
教師は「それでは、この人がどんな人か、文章を読んで理解しましょう」と言って、Aグループに素材文A、Bグループに素材文B、Cグループに素材文Cをそれぞれ人数分配付する。
(2)
生徒はグループ内で協力して、語彙リストを参照しながら素材文を読解する。そして、素材文の後半にある、「質問1」「質問2」について話し合う。
(3)
教師は教室を回り、素材文に関する生徒からの質問に答える。ただし、質問1、質問2については答えを与えないで、生徒に考えさせる。

按照每个小组的人数准备相应份数的阅读材料。问题的答案在其他小组的材料里。其目的是让学生产生疑问以便进行下面的活动。

3. 要約と内容理解
(1)
素材文Aを読んだ人、素材文Bを読んだ人、素材文Cを読んだ人の3人で一つのグループを作る。
(2)
A→B→Cの順番に自分が読んだ素材文について日本語で説明する。自分の持っている素材文はほかの人には見せない。
(3)
自分が読んでいない素材文を読む。その際に、グループで協力して素材文全体の内容を理解する。
  • 根据学生的人数,也可以分成4个人或5个人1组。
  • 指导学生将阅读材料重要的部分用简单的日语加以说明,注意提示学生不要对全篇文章进行说明。
4. 内容理解の確認
●素材文Aについて
(1)
知弥は何人兄弟ですか。
(2)
知弥はなぜ姉をライバルだと思ったのですか。
(3)
知弥はなぜ妹をライバルだと思ったのですか。
●素材文Bについて
(1)
知弥にとって学校で「いい子」でいるために必要なものは何ですか。
(2)
知弥はなぜ小学校を休むようになったのですか。
(3)
知弥はどうして中学校に行かなかったのですか。
●素材文Cについて
(1)
知弥はどうして高校に行ったのですか。
(2)
知弥はどんなクラブ活動に参加しましたか。
(3)
知弥はなぜうれし泣きをしそうになったのですか。
  • 如果学生对A部分的内容难以想像,可把姐妹换成朋友或同学等来处理。
  • 检查学生是否理解了第一次分组时自己读过的段落以外的内容。同时,通过让学生回答问题,使其产生“读过”这样一种真实感受。
発展活動(文章の要約)

1. 生徒に素材文A~Cと中文訳を配付する。
2. 原稿用紙を配付し、素材文の内容を400字程度に要約させる。その際、三段落構成で書くことに注意させる。


  • 通过概括阅读内容,使学生能够对知弥的生活经历有条理地深入理解。对提高写作能力、特别是组织文章结构的能力方面,也将会很有效果。
  • 通过实际运用阅读材料中的词汇和句型,可促进这些知识的巩固。
  • [発展活動]可以当作业之类去做,时间允许的话也可以在课堂上做。
  • 如果阅读理解材料过难,对自己的学生不适用的话,阅读理解可以不做,单独进行此项[発展活動]。这也是一种应付高考作文的办法吧。
要約例
執筆: 杉山充(青年海外協力隊員として、2001から2003年まで、大連市第一中学で日本語教師を務めた。現在、早稲田大学大学院在学中)