韓中独連携プロジェクト_平昌オリンピックで目標言語圏の選手を応援しよう!

韓中独連携プロジェクト_平昌オリンピックで目標言語圏の選手を応援しよう!

韓中独連携プロジェクト

韓中独連携プロジェクト

武蔵大学(韓国語クラス)、北九州市立大学(中国語クラス)、横浜市立大学(ドイツ語クラス)の教員が実践した韓中独連携プロジェクト。「(冬季)オリンピック」というテーマを「きっかけ」にして、オリンピックという世界各国・地域の選手が集う催しを通して政治的、経済的、社会的な問題など、様々な角度からのアプローチが可能であり、学生の高度思考を促すことができるという考えのもと、実践されたプランである。

2017年9月1日

Category

言語
  • ドイツ語
  • 中国語
  • 韓国語
対象
  • 大学生
活動タイプ
  • アンケート調査
  • インタビュー
  • 資料調査
アウトプット
  • スライド
話題分野
  • 人とのつきあい
  • 地域社会と世界
  • 行事

Tags

  • オリンピック
  • スポーツ
  • パラリンピック
  • 報道
  • 平昌
  • 応援
  • 種目
  • 選手

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単元目標

【韓国語】
2018年2月に開催される平昌冬季オリンピック・パラリンピックを題材に、韓国について理解を深め、日韓の共通点と相違点について考察する。
*題材としては次のようなものをとりあげる。
①開催地の風土や特徴
②人気がある・ない種目の日韓比較とその理由
③注目される種目と選手
④オリンピックに対する韓国人の意識や報道の仕方
⑤韓国語を使った応援のしかた
・SNSを使って韓国語で現地の人にインタビューやアンケートをしたり、ネットや文献で資料を集めて共同でスライドを作成する。韓国語を使ってクラス内で発表し、意見を募る。
・さらに、多言語学習クラスにも発信し、また、多言語学習クラスからの成果物を鑑賞することにより、オリンピックと言う共通のテーマを軸に新たな視点を提供しあう。
【中国語】
2018年2月に開催される平昌冬季オリンピック・パラリンピックを通じて、中国語圏の国・地域や日本のオリンピックの歴史、中国語圏の冬季オリンピック選手、中国語圏の人々のオリンピックなどに対する意識などを知り、視野を広げることを目標とする。学習者はグループごとにテーマを決めて、中国や日本に在住する中国人(一部、日本人)を対象に意識調査などを実施し、日中対訳の成果物(スライド)を協働して作成し、情報を発信して、中国語圏の選手や、人々の考え方について理解を深めてもらう。
【ドイツ語】
2018年2月に開催される平昌冬季オリンピック・パラリンピックを題材に、ドイツ語圏でのオリンピックの歴史、オリンピックで人気があるスポーツ種目や選手、オリンピックが抱える諸問題、現地の人たちのオリンピックに対する意識を知り、視野を広げることを目標とする。学習者はドイツ語圏の選手について調査、スライドを協働して作成し、目標言語での応援の言葉や、目標言語圏でのオリンピックに対する意識も含めて他言語学習クラスに伝える。

インタビュー

このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。

武蔵大学(韓国語クラス)、北九州市立大学(中国語クラス)、横浜市立大学(ドイツ語クラス)で2017年度2学期に実践しました。

どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。

身近なもの、今話題のことを題材に、外国語学習を通して、自分の住む地域の人びとや目標言語を母語とする人びと、異なる言語を学ぶ学習者それぞれとつながることで、学習者の気づき、高度思考、協働を促したいと思ったことが発想の原点です。

実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。

はじめは協働作業に抵抗があって乗り気でない学生も少なくなかったです(最後まで抵抗感を持ち続けた学生も一定数いました)が、自分たちの調べたことを発表したこと、成果物を他の大学の言語クラスと共有したことで、他国の選手のことや他国の人々のオリンピックに対する考え方(の違い)などが理解でき、視野を広げられたことを肯定的に捉えているようです。

このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。

実施してよかったと思います。このプランは「めやす」に依拠して作成したものではなく、「めやす」とのゆるやかなつながりを保ちながらアレンジした内容ですので、「めやす」の内容と全てが合致するわけではありません。その分、自由度のある内容となっていますが、コミュニケーション指標などが曖昧になっている箇所もあるように思います。もう少し「めやす」のコミュニケーション指標が多様化するといいと思います。

同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。

活動の概要と意義、計画、評価の方法を学習者に事前にきちんと伝えること、教師がでしゃばりすぎない(学生から見れば、「先生は何にもしていない」と思われるほど、事前に入念な準備をしておく)ことです。

執筆者

韓中独連携プロジェクト

韓中独連携プロジェクト

「外国語学習のめやす」マスター研修2013修了者の阪堂千津子氏(韓国語担当)、西香織氏(中国語担当)、池谷尚美氏(ドイツ語担当)が同じテーマのプロジェクトをそれぞれの大学で実践し、そのプロセスと成果を互いの学習者間で共有することで、学びを深めている。

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