語彙・表現を学ぶための5+5_日本語(食べ物&観光)
「めやす」マスター強化研修日本語グループによる「語彙・表現5+5」のプランです。日本語学習者は非常に多様です。特に日本国内の日本語教育と海外の日本語教育では、学習環境が異なりますが、それぞれの環境の学習者を想定して「食」と「観光」の両方の実践プランを考えました。日本国内、そして海外の日本語の先生方にもぜひ実践していただきたいです。
Category
- 言語
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- 日本語
- 対象
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- 大学生
- 活動タイプ
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- アンケート調査
- プレゼンテーション
- 交流
- アウトプット
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- スライド
- メニュー
- 話題分野
-
- 交通と旅行
- 自然環境
- 行事
- 食
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単元目標
・食に関するプランでは、食生活の中の食材について理解し、宗教上、健康上の理由による食習慣の違いを考慮しながら、可能形を使って、食べられるもの、食べられないものについて聞いたり伝えたりできる。その上で、みんなが楽しめるようなパーティーを企画・実施して、その結果をプレゼンテーションできる。
・観光に関するプランでは、日本の観光地・観光名所や日本旅行で体験できるもの・ことを把握し、季節やその土地のイベントも考慮しながら、クラスメイトと一緒に楽しめる旅行計画を立て、プレゼンテーションできる。
インタビュー
このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。
課題1の食べ物や日本文化の語彙や文型(可能形)の練習は授業で実践しているものもありますが、最後の「実際にパーティーを企画する」アウトプットアクティビティーはまだ実践していません。
課題2「旅行」(文型「~たい」)は、海外の日本語教育を想定しているので、まだ実践していません。
どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。
課題1は、日本国内の日本語教育を想定しています。目標言語の日本語が使用されている日本国内の日本語教育の場合、国籍・母語・文化等が異なる多様な学習者が対象となります。日本の生活において、宗教、信条、体質によって食べられない物を日本語で話す場面が必ず生じるので、このような練習や活動は必須だと考えました。
課題2は、海外の日本語教育では日本との交流が活発になってきていて、日本に旅行に行く計画を立てるこのような実践はしやすいと思います。
実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。
課題1と2の両方とも実際のコミュニケーション場面を想定しているので、
学習者は、習った日本語を駆使して積極的に活動に参加することが期待できます。
このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。
楽しい実践になると思います!
同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。
実際に「パーティーを企画する」「日本にいる日本人から旅行について情報を得て計画を立てる」活動をする際に、どのように日本語母語話者に参加してもらい、協働できるかが課題となりますが、教師がうまく仕掛けを作れるといいですね。
執筆者
門脇薫、澤邉裕子、鎌田美保、阪上彩子、住田環