○○生のおすすめスポット‼
2020年の東京オリンピックで来日する観光客のために、半日でまわれる散策マップとナレーション付スライドショーを作成するプロジェクトの韓国語授業版。「めやす」マスター研修2015で提出されたグループのプランをもとに、教室での実践につなげたものである。
Category
- 言語
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- 韓国語
- 対象
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- 中高生
- 大学生
- 活動タイプ
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- 作品制作
- 鑑賞
- アウトプット
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- スライド
- 地図
- 音声作品
- 話題分野
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- 交通と旅行
- 食
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単元目標
〈学習レベル:1~2〉
都庁や各地域の観光案内所などに置いてもらえるような、東京オリンピック開催に伴い地元を訪れる韓国人観光客に向けたおすすめの「観る」「食べる」「買う」の情報を掲載した半日散策マップと、それを紹介するナレーション付きのスライドショーを作ることができる。
インタビュー
このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。
中学、高校、大学の選択科目の入門クラスで、後期授業の最終課題のひとつとして実践しました。
どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。
このプランの基は、他の言語の先生方と一緒に高校生が楽しみながら言語スキルを身につけていける活動の充実を目指して作った夏研修のグループ案です。2015年の訪日外国人旅行者数は3年連続で過去最高を記録し、2020年東京オリンピックには更なる増加が見込まれます。地元地域のおすすめを外国人観光客に紹介するという身近で現実的な目標は、生徒の自発的な学びを促すとともに、近い将来、社会で活躍することを夢見る生徒にとって大きな刺激となり、生涯にわたって学び続ける力の育成にも一役買ってくれるのではないかと考えました。
実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。
当初、「ケータイ」を使って課題に取り組むという点には大きな関心を示してくれましたが、スライドショーを作成して韓国語でナレーションを吹き込むという課題は皆一様にハードルが高いと感じたようで、学期末までに本当に課題を終わらせられるのか不安視する声や面倒だという声も聞かれました。特にナレーション課題への抵抗は想像以上に大きかったです。しかし、いざ始めてみると教師があまり前に出ることなく、調べ学習からアプリの使い方まで互いに情報をシェアし合いながら意欲的に取り組んでいました。ゴールを高いと感じた分だけ達成感も大きかったようで、課題終了後の「振り返りシート」からも学習者一人一人に様々な気づきや学びがあったことが伺えました。「次の機会には・・・」といった感想も多く、課題を通して次の学習目標ができた学生も多かったようです。
このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。
学んだことを仲間と共に実践する、実践することで知識の定着が進み、そこからまた新しい気づきが生まれる。さらに新しい気づきを理解するために学び、学んだことと今までの経験を生かして現実社会へとつなげていく。「21世紀スキル」を取り入れたプランを実践することで、学習者自らが教室の外へのつながりを意識しながら学ぶようになったこと、自ずと「わかる」「できる」「つながる」という流れができたことは実践の大きな成果だと思います。
同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。
どのレベルの学習者にも適応可能なプランです。既習の学習項目に新たに学ばせたい語彙や文法などを加え、それらの知識とプランを連携させれば、即実践可能です。習熟度が高い学習者であれば、語彙調査など時間の短縮を図れる作業もあるので、短期間で取り組む課題として実践することも可能です。
執筆者
「外国語学習のめやす」マスター研修(2015)の修了者。参加当時は同志社国際中学校高等学校非常勤講師(コリア語担当)。