『外国語学習のめやす』に関連する研修等の報告
めやす活用に向けたワークショップ
2014年1月12日、「外国語学習のめやす」が学習領域として提示している言語、文化、グローバル社会の3つの中から、文化領域 に焦点をあてたワークショップを外国語授業実践フォーラムと共催で行いました。本ワークショップには、9言語から定員を上回る59名の参加者がありました。講師を勤めた中野佳代子氏が、文化領域の学習の重要性について講演した後、具体的にどのように学びを深めることができるか、参加者間で考えるワークを実施しました。
2014年1月 外国語授業実践ワークショップ「学びを深める"文化"の再考」 |
外国語教育のための研修
TJFは、2012年3月に発表した「外国語学習のめやす2012」で、総合的なコミュニケーション能力を育成する新しい外国語教 育の理念、目標、内容、方法を提案しました。「めやす」完成以前の2009年度から、全国の英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロ シア語、日本語等、あらゆる言語の教育に携わる指導者、研究者、その他関係の方々を対象としたセミナーを開催してまいりましたが、2013年度より『外国 語学習のめやす』の背景理論としてのSNA(ソーシャルネットワーキングアプローチ)や、文部科学省が推奨するCANDOリストの活用についてなど、話題 のテーマを通じてつながりと社会活動を通じたことばの学びを考えています。
2013年 外国語教育セミナーIN福岡 |
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2013年 外国語教育セミナーIN東京 |
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2013年 外国語教育セミナーIN大阪 |
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2013年 外国語教育セミナーIN札幌 |
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2012年外国語担当教員セミナーおよび、高等学校韓国語中国語教師研修 |
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2011年外国語担当教員セミナーおよび、高等学校中国語韓国語教師研修 |
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2010年外国語担当教員セミナーおよび、高等学校韓国語中国語教師研修 |
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2009年外国語担当教員セミナーおよび、高等学校中国語韓国語教師研修 |
研修の成果
研修は、多くの参加者だけでなく講師にとっても、それまでの自身の教育のあり方を振り返り、教育者として新しい外国語教育にこれか らどう向き合い、取り組むべきかを考えるきっかけになっています。研修で提示された新しい外国語教育の内容や方法に対する参加者の反応は、戸惑いや驚き、 共感などさまざまでしたが、知識中心からコミュニケーション中心へのパラダイムシフトに正面から立ち向かい、新しい外国語教育の第一歩を踏み出そうとして いることが、参加者の声からわかります。また、日頃は孤独な作業となりがちな授業案づくりをペアやグループで行うとともに、作成した授業案について忌憚な く意見交換を行うことで、外国語教育を担当する教師がことばの垣根を越えたネットワークを形成する場ともなっています。
参加者の声(一部)
- 学ぶことが多く、目からうろこの連続だった。授業に大変役に立つと思う。
- 講師の先生が素晴らしく、おもしろく講義をきくことができた。
- 中身が濃く、刺激が大きすぎる内容だった。詰め込みすぎで消化できなかった部分がある。もう少しゆっくりやってくれたらと思った。もう一度ゆっくり聴きたい。
- 目標を設定すること、活動にはいつも意味をもたせること、学習者の思考力をあげる授業をすることの重要性を感じた。
- 具体的な授業プランの作り方・効果的な外国語学習、文化の導入方法が最も参考になった。
- こんなに頑張っている先生がいると知って勇気づけられた。今後も言語の壁を越えて優秀な先生方の話を聞きたい。