2005年1月 父を超える |
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私には一つの目標があります。それは父を超えることです。私が中国語に興味を持つようになったのは父の影響によるものです。父は以前貿易会社に勤務していて、いくつもの言語を話すことができました。その中でも中国語は父が最も好きな言語の一つでした。父が中国語を使って仕事をしている光景を見て、私はいつも尊敬のまなざしで見つめていました。 しかし、私が反抗期になった時、父との対話も次第に減っていきました。その頃、父は体調を崩し、何度か入院しました。そして退院後は自宅で長い間療養生活を送りました。当時、物分かりの悪かった私はよく、ほかの人の父親は毎日仕事に行くのに、どうして私の父はいつも家にいるんだろうと思っていました。毎日父が家にいることに嫌気がさし、私は父と関わりを持とうとしませんでした。4年前父は病気でこの世を去りました。父の死に際しても慰めの言葉を一言もかけられなかった自分を悔やんでいます。父にずっと反抗していた自分を悔やんでいます。高校受験を控え、関東国際高校に中国語学科があることを知った時、すぐに私は受験しようと思いました。なぜなら、父が以前中国語が好きだったことを思い出したからです。 父はすでに亡くなりましたが、中国語を勉強している時、よく父のことを思い出し、父がそばにいるような感じがします。中国語は私と父をつなげてくれました。 将来、私は父のように中国語を流暢に話し、父のように貿易関係の仕事につきたいと思っています。そして、日中交流の架け橋になりたいです。中国語以外でも、私は父のようになりたいです。より多くの言葉を身につけ、各国間の言葉の壁を取り除くために頑張りたいです。このようにして、私の生活、そして私の未来はきっと素晴らしいものになると思います。中国語の勉強は父を思い出させてくれます。さらに、父を超える気にさせてくれます。もし父が生きていたら、娘が父に勝ることをきっと望むと思うからです。 (編集部訳) 関東国際高校
貝沼由貴恵 |