2005年1月 日中教育について |
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私は高校1年の時に日本に来ました。高校に入って、最初の頃から日本の教育は中国の教育とだいぶ違うことに気づきました。日本の教育は実践的で、先生方が生き生きとした授業で、生徒たちの学習意欲を喚起し、問題を考える力、解決する力を育てます。先生方は点数だけを見るのではなくて、本当に理解しているかどうか、自分で取り組んでいるかどうかなどを総合的に見ているようです。 これに対し、中国では教科書にある知識や理論的なものが重視され、先生方が宿題や練習を大量に出し、生徒を訓練します。そのトレーニングの結果、オリンピック大会の数学、物理、化学などの部門で何度も輝かしい成績をあげています。しかし、先生から生徒までみな点数を追求するので、学習の負担がどんどん重くなっているのが現実です。 「すべての教科を完璧に覚えるのは誰にとっても難しいことですが、一つ好きな教科、一つやりたいことがあれば、一つ夢を持っていれば、それはそれでいいです。一つだけ一生懸命追い求めていけば、あなたは必ず一番になれる」という高校の授業でのある先生のお話を思い出します。私はこの先生の言ったように将来社会に貢献できるものを一つ見つけ、マスターしたいと考えています。 これからの社会はいろいろな人材が必要です。中国式の教育と日本式の教育はそれぞれ特徴があるので、お互いに吸収し合えば、もっと素晴らしい教育ができ、もっと素晴らしい人材が作れるのではないかと私は思います。 関東国際高等学校3年
孫 玲媛 |